クラウトロックやポスト・パンクを影響源に鋭利で緻密なサウンドを鳴らしてきたブライトン発の5人組は、この3作目でさらにヴァージョンアップしている。マルタ・サローニらを招き、壮麗なストリングスやポスト・クラシカルなピアノを中心にアンサンブルを構築。ひときわ優美な作品だが、その内側には猟奇性を隠しており、底の見えない深淵に惹き込まれる。