97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第2位にも選ばれ、主演のシア・ユイは映画初出演の本作で、94年ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を受賞した中国青春映画の名作が、失われた4つのシーンも復活し、4Kレストア完全版で再発。70年代の毛沢東の文化大革命時代を舞台に、同調を求められる時代において自由を謳歌する少年たちのひと夏の青春映画。主人公の始まりのモノローグには、改革開放による近代化によって街並みの変化が、記憶を曖昧なものとさせるといっていて、物語の後半にはそれを示唆するようなシーンがメタフィクションのように映像として表現されている。当時、中国映画の新しい波との高い評価も受けている。