オリジナルを超えるんだという気持ちでやった
――40年以上の時を超えて悔しさを晴らしたわけですね。アルバムの後半に入って、6曲目は『Café Bohemia』に収録されていた“CHASING RAINBOW”のニューバージョン“虹を追いかけて”。ファンカラティーナなオリジナルから、ニューソウルを思わせる洒脱なサウンドになっています。
「そうだね、僕も気に入ってます。今回はTHE COYOTE BANDの演奏で、この曲のソウルフィーリングが強調されました。そもそもTHE COYOTE BANDはロックロールだけではなく、ソウルオリエンテッドな演奏も上手なんです。たとえば、アルバム『今、何処(WHERE ARE YOU NOW)』(2022年)に収録した“冬の雑踏”。それからアルバム『MANIJU』(2017年)に収録した“悟りの涙”、アルバム『ENTERTAINMENT!』(2022年)に収録した“合言葉 - SAVE IT FOR A SUNNY DAY” がそうだ」
――“虹を追いかけて”は、『HAYABUSA JET I』を聴いて、タイムレスな魅力を再発見できた一曲でした。
「ありがとう、僕もこの曲が好きです」
――7曲目の“欲望”は、1993年の9作目『The Circle』の収録曲。これは本作のなかでも特に大胆に変わった楽曲だと感じました。
「“欲望”は書いてよかったなと思える曲の一つ。同時に、演奏、編曲、唄い方については、当時これしかないというところまでやりきった実感もあった。なので、この曲を再定義するのは相当な工夫が必要だった。“欲望”と“自立主義者たち”は『HAYABUSA JET I』のなかでもっとも再定義し甲斐のあった2曲でした」
――オリジナル版の“欲望”がポストグランジの時代に呼応したオルタナティブなサウンドだったのに対し、ニューバージョンはメロウでサイケなディスコになっています。また『Café Bohemia』に“インディヴィジュアリスト”として収録されていた“自立主義者たち”は2トーンからアシッドジャズな意匠に変わりました。
「そうだね、僕の曲をこんなふうにカバーする新世代バンドがいたら嬉しいなっていう感じ(笑)。
この2曲はオリジナルとずいぶん印象が違うと思う。再定義するにあたってはオリジナルを超えるんだという気持ちでやった。新旧ファン問わずフラットに聴いてほしい。いずれもレトロフューチャー感のある新しい音楽として上手くいったと思っています」
――9曲目の“君をさがしている”は『Heart Beat』収録曲。この曲もレトロフューチャーを体現しているなと感じます。重厚なロックアンサンブルのなかでヒプノティックなシンセが効いていて。
「そうだね。オーセンティックなロックサウンドの背景にテクノロジーが介在しているというイメージ。ヒプノティックなループサウンドはモーグシンセサイザーを使った。オリジナルのリリックは80年代の東京の景色だけれど、今回の再定義で聴くと荒廃した未来のことを唄っているように聞こえる。不思議だ」
いまのTHE COYOTE BANDとは自立主義者たち
――最終曲は、『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』に収録され、3年後の1992年にドラマ主題歌となり大ヒットした“約束の橋”。この曲については、以前からTHE COYOTE BANDのタイトな演奏によって、さらに研磨されて輝きを増した一曲だと感じていました。バンドと楽曲に化学反応が起きているというか。
「それはバンドのみんなが多感な頃、この曲を聴いてくれていたからだと思う。“約束の橋”は長年ライブで演奏してきた曲。今はこの演奏がオリジナルだと感じるくらい、コヨーテの音になっていると思う」
――そもそも楽曲への理解があったんですね。
「そうだね。理解……と愛情かな。彼らもこの曲を気に入ってくれている。なので今回正式にレコード化されて、すごく嬉しいですね」
――図らずもというか、20年前から再定義できていた曲なんでしょうね。
「言われてみればそうかもしれない。THE COYOTE BANDにとって佐野元春クラシックの最初の再定義曲は“約束の橋”だった、ということだね」
――HEARTLANDが解散したとき、佐野さんはファンクラブの会員に宛てた手紙でバンドのことを〈仲良し音楽兄弟〉と表現されていました。いまのTHE COYOTE BANDのことを、何か別の言葉で喩えるとしたら、どう表現しますか?
「コヨーテは1匹でも生きていけるし、何か物事を成そうというときはグループで事を成す。そういう習性の動物だと僕は聞いています。つまり“インディビジュアリスト”。
この曲を出した当時は、〈個人主義者〉として理解した人が多かったけど、自分としては〈自立主義者〉という意味で捉えている。コヨーテバンドのみんなはそれぞれ自分の活動も続けて充実している。つまりいまのTHE COYOTE BANDのことを別の言葉で喩えるとしたら、それは〈自立主義者たち〉。この言葉が当てはまると思う」
RELEASE INFORMATION
リリース日:2025年3月12日(水)
品番:DMA-44
価格:3,850円(税込)
タワレコオリジナル特典:ステッカー
TRACKLIST
1. Youngbloods(New Recording)
2. つまらない大人にはなりたくない(New Recording)
3. だいじょうぶ、と彼女は言った(New Recording)
4. ジュジュ(New Recording)
5. 街の少年(New Recording)
6. 虹を追いかけて(New Recording)
7. 欲望(New Recording)
8. 自立主義者たち(New Recording)
9. 君をさがしている(New Recording)
10. 約束の橋(New Recording)
LIVE INFORMATION
佐野元春45周年アニバーサリーツアー
2025年7月5日(土)埼玉・さいたま市文化センター 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
ホットスタッフ・プロモーション
2025年7月12日(土)静岡・静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
サンデーフォークプロモーション
2025年7月13日(日)大阪・堺市民芸術文化ホール 大ホール(フェニーチェ堺)
開場/開演:17:00/18:00
キョードー大阪
2025年8月1日(金)岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場
開場/開演:18:00/19:00
キャンディープロモーション
2025年8月3日(日)兵庫・姫路市文化コンベンションセンター 大ホール(アクリエひめじ)
開場/開演:17:00/18:00
キョードー大阪
2025年8月9日(土)鳥取・米子市公会堂
開場/開演:17:00/18:00
キャンディープロモーション
2025年8月10日(日)広島・広島上野学園ホール
開場/開演:17:00/18:00
キャンディープロモーション
2025年8月30日(土)長崎・佐世保 アルカスSASEBO 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
キョードー西日本
2025年8月31日(日)福岡・博多 福岡サンパレス
開場/開演:17:00/18:00
キョードー西日本
2025年9月7日(日)千葉・市川市文化会館 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
ホットスタッフ・プロモーション
2025年9月12日(金)香川・高松 サンポートホール高松 大ホール
開場/開演:18:00/19:00
デューク
2025年9月14日(日)京都・ロームシアター京都 メインホール
開場/開演:17:00/18:00
キョードー大阪
2025年9月21日(日)愛知・名古屋 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
開場/開演:17:00/18:00
サンデーフォークプロモーション
2025年9月23日(火・祝)三重・四日市市文化会館 第1ホール
開場/開演:17:00/18:00
サンデーフォークプロモーション
2025年9月28日(日)沖縄・宜野湾 沖縄コンベンションセンター 劇場棟
開場/開演:17:00/18:00
ピーエムエージェンシー
2025年10月4日(土)鹿児島・川商ホール 第1ホール
開場/開演:17:00/18:00
GAKUONユニティ・フェイス
2025年10月5日(日)熊本・熊本城ホール メインホール
開場/開演:17:00/18:00
GAKUONユニティ・フェイス
2025年10月13日(月・祝)群馬・昌賢学園まえばしホール 大ホール(前橋市民文化会館)
開場/開演:17:00/18:00
ホットスタッフ・プロモーション
2025年10月18日(土)宮城・仙台 東京エレクトロンホール宮城
開場/開演:17:00/18:00
エドワードライヴエンターテインメント
2025年10月20日(月)北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
開場/開演:18:00/19:00
ウエス
2025年10月25日(土)新潟・新潟県民会館 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
キョードー北陸
2025年10月28日(火)東京・渋谷 LINE CUBE SHIBUYA
開場/開演:18:00/19:00
ディスクガレージ
2025年11月1日(土)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
開場/開演:17:00/18:00
キョードー大阪
2025年11月21日(金)石川・金沢市文化ホール
開場/開演:18:00/19:00
キョードー北陸
2025年11月30日(日)秋田・大曲市民会館 大ホール
開場/開演:17:00/18:00
エドワードライヴエンターテインメント
2025年12月1日(月)青森・リンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)
開場/開演:18:00/19:00
エドワードライヴエンターテインメント
2025年12月7日(日)神奈川・横浜 BUNTAI
ケーエムミュージック
■チケット情報
チケット料金
指定席:12,100円(税込) ※横浜公演は別途発表
45周年記念Tシャツ付き指定席:16,500円(税込) ※横浜公演は別途発表
※45周年記念Tシャツの有無による座席の優劣はございません
※※横浜公演のチケット詳細は、追って発表いたします
ファンクラブ先行受付(オンライン受付期間)
7月 & 8月公演:2025年3月3日(月)15:00~2025年3月31日(月)23:59
9月 & 10月公演:2025年4月15日(火)15:00~2025年5月16日(金)23:59
11月 & 12月公演:2025年6月2日(月)15:00~2025年6月30日(月)23:59
プレイガイド先行ほか各種先行:
7月 & 8月公演:2025年4月12日(土)10:00~
9月 & 10月公演:2025年5月24日(土)10:00~
11月 & 12月公演:2025年7月12日(土)10:00~
一般発売
7月 & 8月公演:2025年5月17日(土)10:00~
9月 & 10月公演:2025年7月5日(土)10:00~
11月 & 12月公演:2025年8月23日(土)10:00~
