20年代のホープは5年を経てどうなった?
10年代後半から〈サウス・ロンドン〉やそのインディー聖地〈ウィンドミル〉が脚光を浴び、プロデューサーの〈ダン・キャリー〉や彼が主宰する〈スピーディー・ワンダーグラウンド〉といったワードを伴った〈ポスト・パンク〉勢が旬になった20年代初頭。2019年に初シングル“Athen’s, France”を発表したBC,NRもその一群で名を知らしめたが、5年も経てば誰でも変化があるわけで……。
ブライトンで2015年に結成されてスピーディー・ワンダーグラウンドから登場し、ダン・キャリーによる2021年の初作『Bright Green Field』が全英4位を記録したスクイッド。クラウトロック〜ポスト・パンクを起点に、マルタ・サローニ(ブラック・ミディ他)と制作したこの3作目ではフォークやサイケにも接近している。
2017年にインスト・バンドとして結成され、フローレンス・ショウの加入で現体制になったサウス・ロンドンのバンド。こちらの2作目まで制作はジョン・パリッシュが担当し、いわゆるワイアー的なポスト・パンクを披露する。2023年にEP『Swampy』を配信し、昨年は高評価を得た初期EPを2in1でリイシューしていた。
ダン・キャリーのプロデュースした2018年の初作が大絶賛を浴び、往時のウィンドミル界隈〜ポスト・パンクの代表格と目されてきたバンド。制作前にまたもメンバー脱退があってトリオ編成となったこちらの3作目では共同制作にジョン“スパッド”マーフィー(ブラック・ミディ他)を迎え、前2作を融合したような印象だ。

2018年に結成されたリヴァプールの4人組で、スポーツ・チームと比較された2021年のEP『Grand National』で脚光を浴びたコーティング。以降はハイパーポップ以降の感覚を混ぜ込んだエレクトロニックなアート・パンクへ移行し、このニュー・アルバムではそれらの多面性を同居させて独創性を見せる。 *香椎 恵


