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軽やかなフットワークで積極的に交流を広げるエルトン・ジョン

 純然たるソロ・アルバムは2016年の『Wonderful Crazy Night』がいまのところ最新となるエルトン。近年は幻のデビュー作『Regimental Sgt. Zippo』(67〜68年に録音)の公式リリースや、かの“Rocket Man”を生んだ72年の名盤『Honky Château』の50周年記念盤といった過去の再確認も続いているが、それでもこの巨人が〈グレイテスト・ヒッツの人〉にならないのは、2021年のコラボ集『The Lockdown Sessions』を例とするまでもなく、幅広い世代との積極的な交流やフットワークの軽いコラボで成果を上げているからだ。レディー・ガガやゴリラズ、スティーヴン・ウィルソンやブリトニー・スピアーズ、カントリー歌手のオーヴィル・ペックに至るまで、共演相手のスタイルもさまざま。ともかく、エルトンならではのこの姿勢こそがブランディとのコラボを最上級の出来映えに押し上げたのは間違いない。

左から、エルトン・ジョンの2021年作『Regimental Sgt.Zippo』、72年作の50周年記念盤『Honky Château: 50th Anniversary Edition』(Rocket/EMI)、スティーヴン・ウィルソンの2021年作『The Future Bites』(Arts & Crafts)、オーヴィル・ペックの2024年作『Stampede』、デュア・リパのライヴ盤『Live From The Royal Albert Hall』(共にWarner)