Page 2 / 2 1ページ目から読む

海外発の珍品に特集番組、矢野顕子のライブ

そんな〈MUSIC AWARDS JAPAN〉に関連した取り組みがピークかと思われたが、10月末に突如として海外から〈珍品〉とも言えるアイテムが到着した。90年代初頭にリリースされたベストアルバム『キョーレツナリズム』のカセットが輸入盤国内流通仕様盤で発売。“LOTUS LOVE”“CHAOS PANIC”といった後期の〈渋め〉なナンバーがセレクトされるなど、一風変わった選曲が興味深い。加えて、普段はあまり表立って語られる機会の少ないリミックス音源“MEGAMIX - YMO IN THE 90’S”がラストに配置されているのも嬉しい。しばらく音源化が遠ざかっているアイテムも数多く存在しているので、今後はそれらの発掘にも期待したいところ。藤原ヒロシや屋敷豪太らが“RYDEEN”や“君に、胸キュン。”などをエディットしてみせた86年発表の『Y.M.O. MEGA MIX』は、今こそ再評価したいところだが。

さらに、11月にはSpotifyの人気企画〈ArtistCHRONICLE〉にて、YMOの特集が4回にわたって配信された。砂原良徳やRIN(新しい学校のリーダーズ)、岡村靖幸、小山田圭吾、ジンジャー・ルートらが出演し、グループの魅力を初心者にも分かりやすく語っている。さらに、同月末にはテレビ朝日系「EIGHT-JAM」でもYMO特集がオンエアされた。番組では、細野への音声インタビューが実現し、当時の思いや現在の心境などについても言及する貴重な放送となった。

ほかにも、12月に入ると矢野顕子が9月に行なったライブにおける“RYDEEN”の映像を公開。ウィル・リー、クリス・パーカーとのトリオ編成によってパワフルにカバーされた“RYDEEN”だが、当時ライブで披露していたソロパートを矢野自身が再び弾いてみせる感涙のシーンも含まれており、YMOファン必見の動画となっている。

というわけで、ここまで〈2025年のYMO〉を振り返ってきたが、もちろん来年以降も様々な形式でYMOの存在を感じることができる機会が訪れるはずだ。どんなカタチであれ再会の日を心待ちにしながら、筆を置きたいと思う。