エディション・レコーズから、新たな出発点となるニュー・アルバムをリリース!
ドラムンべースやダブステップのニュアンスを滲ませるドラム・プレイを得意とし、初期ホセ・ジェイムズ・バンドやシネマティック・オーケストラ、フライング・ロータスらの作品やライヴに参加してきたリチャード・スぺイヴン。名門エディション・レコーズからのリリースとなるソロ作『Light Of Day』は、前作よりもメロディアスで開放的なサウンドと豊かな曲想が特徴だ。また、トランペット、フルート、フリューゲルホルンがほぼ全曲に入っており、アンサンブルの中心にホーンが鎮座している。
「前作に収録した“Stellar”が、ホーンを取り入れる方向性の基調をしっかり決めてくれました。音楽自体は伝統的ではありませんが、その編成は、僕が強い影響を受けてきたスピリチュアル・ジャズの数々――たとえばノーマン・コナーズ、マーカス・ベルグレイヴ、フィル・ラネリン――といった作品群を思い起こさせるものです。それとは対照的に、1曲目の“Out Of The Quiet”でトランペットのヴェルネリ・ポーヨラがもたらしてくれた美しい音色も素晴らしく、彼が入ってくると楽曲がまるで綱渡りのような緊張感を帯びます」

かように奮闘するホーン・セクションの中でも、特筆すべきは、ジョン・ハッセル直系のプレイで圧倒するノルウェー・ジャズの大御所ニルス・ペッター・モルヴェル(トランペット)や、ECMからのリリースでも知られるスウェーデンの敏腕ベーシスト/プロデューサー、ペッター・エルドの参加だろう。
「ペッター・エルドと僕はオランダのトラックメイカーのジェイムスズーと一緒によく活動していましたし、僕自身もペッターのプロジェクトに参加していました。僕は彼が持ち込む姿勢や音色が本当に好きなんです。“Let Me Say It For You”での彼の演奏は、とてもスピリットにあふれていて、ざらついた力強さがあります。彼のダブルベースと僕のドラムの組み合わせは、本当に深く芯に食い込んでいる感覚があるんです」
ちなみに、「ライヴもホーンの響きを拡張した編成で行っている」というスぺイヴン。「特にライヴでは、フリューゲルホルンのジェームズ・コーパスの熱く炸裂するソロがもたらすエネルギーがとても好きなんです」とのこと。 音源の完成度とクオリティもそうとうなものだが、ライヴならではの演奏にもがぜん興味が湧いてくる。来日公演を待ち望みたいところだ。