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シティポップの代表的アーティスト8選

続いて、シティポップを語る上で欠かせない代表的なアーティストを8組ご紹介。日本のみならず世界中のリスナーを魅了するレジェンドたちの歩みや特徴、押さえておきたい代表作を把握しよう。

大滝詠一

1970年に伝説のバンド、はっぴいえんどでデビュー。解散後はナイアガラ・レコードを設立し、アメリカンポップスへの深い造詣をもとに独自の音楽世界を探求。名曲“君は天然色”に代表される、華麗で色彩に満ちた音像の〈ナイアガラ・サウンド〉は現在に至るまで数多くのフォロワーを生み出し続けている。同曲を収録したアルバム『A LONG VACATION』(1981年)は、永井博によるジャケットのアートワークとともにシティポップの象徴として語り継がれる、日本ポップス史の最重要作だ。大滝は2013年に65歳で永眠した。

山下達郎

1973年に大貫妙子らとともにバンド、シュガー・ベイブを結成し、1975年にナイアガラよりデビュー。ソロ転向後は、アメリカンポップスへの強い憧れとマニアックな探求心を武器に、日本のポップスを次の次元へ引き上げる作品を次々と発表。大ヒットを記録した『RIDE ON TIME』(1980年)や『FOR YOU』(1982年)などで聴くことができる、一人多重録音による重厚なコーラスワーク、精緻なカッティングギター、ソウルやR&Bを昇華したグルーヴが生み出す爽快なサウンドは、シティポップの金字塔として世界中の音楽ファンを魅了している。

竹内まりや

1978年にデビューし、多くのヒット曲でアイドル的な人気を博す。その後、1982年に結婚した夫・山下達郎による全面サポートのもと、全曲自身で作詞作曲したアルバム『VARIETY』(1984年)を発表。世界的なブームを巻き起こした名曲“プラスティック・ラブ”を収録した同作は、キャッチーな歌謡曲に洗練されたグルーヴと緻密なコーラスワークが融合したアーバンなサウンドが展開される、シティポップの名盤中の名盤だ。次作『REQUEST』(1987年)に収められた“夢の続き”をはじめ、圧倒的な名曲の数々でシティポップを代表するアーティストとして君臨している。

大貫妙子

1973年に山下達郎らと結成したシュガー・ベイブを経てシンガーソングライターへと転向。フレンチポップやアコースティックの要素を織り交ぜ、独自の音楽性を確立した。シティポップブームにおいて2ndアルバム『SUNSHOWER』が海を越えて絶大な人気を獲得。坂本龍一をはじめ、豪華ミュージシャンが奏でる上質なサウンド、先進的なアレンジ、そして透明感溢れる歌声は、シティポップの知的で洗練された魅力を象徴している。特に収録曲“都会”は、“プラスティック・ラブ”や“真夜中のドア〜stay with me”などと並び世界中で聴かれ続けている名曲だ。

松任谷由実

1972年のデビュー以来、日本音楽シーンのトップを走り続けるユーミン。1976年に松任谷正隆と結婚して現在の名義となるが、特に旧姓・荒井由実時代に発表した『MISSLIM』(1974年)や『COBALT HOUR』(1975年)など4枚のアルバムは、洗練されたサウンドと繊細な情景描写が際立ち、シティポップの原点として高く評価されている。その後も最先端のサウンドでリゾートカルチャーを描き出した『SURF & SNOW』(1980年)などヒット作を連発。名曲“真珠のピアス”を収録した『PEARL PIERCE』(1982年)はひときわオシャレなシティポップの名盤として知られている。

角松敏生

1981年のデビュー以来、ソウル、R&B、ファンクなどブラックミュージックの要素を取り入れながら、先進的なサウンドで華やかなリゾート感や煌びやかな都会の夜を表現。代表作『AFTER 5 CLASH』(1984年)をはじめ、彼が描くアーバンでダンサブルな世界は国内外のシティポップファンを虜にしている。また、自身のアーティスト活動にとどまらず、杏里“悲しみがとまらない”や中山美穂“You‘re My Only Shinin’ Star”を手掛けて大ヒットさせるなどプロデューサーとしての功績も極めて大きい。

杏里

1978年にデビューし、1983年に角松敏生がプロデュースした“CAT’S EYE”“悲しみがとまらない I CAN’T STOP THE LONELINESS”が相次いで大ヒットを記録。伸びやかで澄み切ったボーカルと夏や海を思わせる爽快なサウンドは、当時の若者たちが憧れる都会的で華やかなライフスタイルの象徴となる。それらを収めたアルバム『Timely!!』(1983年)や、“Remember Summer Days”などの名曲がシティポップ再評価の波に乗って海外でも人気が急上昇。2026年5月の北米ツアーでは大熱狂を巻き起こした。

杉山清貴&オメガトライブ

松原みき“真夜中のドア〜stay with me”など数々の名曲を生み出し、シティポップの立役者となった音楽家・林哲司らによる楽曲提供のもと、1983年に“SUMMER SUSPICION”でデビュー。以降、海やドライブを連想させる“君のハートはマリンブルー”“ふたりの夏物語 NEVER ENDING SUMMER”などのヒット曲でバンドに夏のイメージが定着していく。林が手掛ける煌めきと清涼感に満ちたサウンド、杉山の突き抜けるようなハイトーンボイスは、名盤『ANOTHER SUMMER』(1985年)をはじめとする作品群で今なお鮮烈な輝きを放っている。