マンハッタンで生まれ育ったインドラ・リオ=ムーアは、若くしてデンマーク人サックス奏者と恋に落ち、米国を離れデンマークに移住し、数年間の地道な活動を経て新生インパルス・レーベルからめでたく世界デビューを果たす注目の逸材。デヴィッド・ボウイやピンクフロイド、彼女の母のルーツである中南米音楽、敬愛するデューク・エリントンまでを見事に彼女の唄にして聴かせる。彼女の唄に寄り添う夫君のサックスも素晴らしく、ジョニ・ミッチェルらの右腕としても知られる名匠ラリー・クレインの制作のもと、シンプルにして、極上のエレガンスを放つヴォーカル作品が完成。きわめて上質につき、オススメです。