英国から世界へ、歌の絆で結ばれたマブダチ5人

 昨年「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」で優勝し、ミュージカル好きな英国大衆の夢を形にした眩しすぎる5人組。IL DIVO1Dも在籍するSYCOレーベルが放つデビュー・アルバムを手に日本上陸を果たした彼らに、先ずお気に入りの1曲を選んで貰うと……。

COLLABRO Stars Sony Music Japan International(2014)

 「やっぱり『レ・ミゼラブル』の《スターズ》かな。BGTに初登場した時と決勝戦でも歌った、思い出深い曲で、僕らの原点だから。歌う度にいつもスタンディング・オヴェーションを頂けるありがたい曲なんだ」と、以前は会計士を目指していたという【マイケル】。

 「僕も“レミゼ”から、初めてみんなで一緒に歌った時の曲《彼を帰して》。あの時、この5人には何かあるって運命のようなものを強く感じたんだ」と語るのは、日本文化が大好きという、耳にピアスの個性派【トム】。

 「そうだよね、有名な《虹の彼方に》も元々美しい曲だけど、僕ら5人が歌うことでそこに更に何か新しいものを加えられた気がする」と、ラグビーで鍛えた大きな心と身体でチームを引っ張る【リチャード】。

【参考動画】コラブロによる「ブリテンズ・ゴット・タレント」でのパフォーマンス映像

 

 「僕は映画『ゴースト』をミュージカル化した新作から《ウイズ・ユー》。あの(BGTの辛口審査員でSYCOのプロデューサー)サイモン・コーウェルのお気に入りでもある(笑)」と、キュートな弟役【マット】。

 「映画『ONCE ダブリンの街角で』の劇中歌《フォーリング・スローリー》も名曲だよ!」と、最後にチーム一の長身でしっかり者の【ジェイミー】が締める。

 アルバムではこの他“アナ雪”の《レット・イット・ゴー》や『ウエスト・サイド物語』の《サムホエア》など新旧のスタンダード・ナンバーに加えて、名ソングライターのライアン・テダー率いるワン・リパブリックのナンバーを始め、米国のヒットチャートを席巻した《オール・オブ・ミー》や《セイ・サムシング》など、意外なポップス曲カヴァーもかなり印象的だ。

 「プロデューサーに勧められたんだ。自分たちだけで選んでたら、全てが大好きなミュージカルや映画の曲ばかりになるところだった。ポップ・ヒットも歌詞の世界により深く入り込むことで、物語を浮かび上がらせることができるって発見できたよ」【リチャード】

COLLABRO Act Two Sony Music(2015)

 既に本国では2ndアルバム『Act Two』を6月にリリース。『キャッツ』の《メモリー》以下、“レミゼ”や『オペラ座の怪人』からの王道ナンバーに加えて、アイルランドの若手バンド、コーダラインの佳曲《オール・アイ・ウォント》や伝説の人気TVドラマ『フレンズ』のテーマなど嬉しい仰天カヴァーも盛り沢山だ。

 「歌手になる夢を追いかけてるだけだった僕らが、今では大好きな音楽を最高の仲間と一緒に作ってるなんて! これからも5人で歌い続けるよ」【ジェイミー】