『The SHOW』に通じるラッキーなソウル感はここにも!

THE BRAND NEW HEAVIES The Elephant In The Room Trunk/Pヴァイン(2015)

ソウルを媒介に〈踊れる曲〉へと接近するLUCKY TAPESのアプローチの仕方は、言わばアシッド・ジャズ的。近年はヴェテランのリリースも続いているが、なかでもブランニュー・ヘヴィーズの創作意欲は凄まじく、最新作はグルーヴをダイレクトに体感できるインスト盤! *土田

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Suchmos THE BAY SPACE SHOWER(2015)

世代も地元も近く、ライヴでの交流もある6人組が、先ごろ放った初のフル・アルバム。さまざまな音楽を吸収しながらも、ここではソウル・ミュージックへの憧憬を真っ直ぐに込めたサウンドを展開しており、LUCKY TAPESの高橋海もそのグルーヴ感を称賛している。 *澤田

 

 

UNCHAIN 10fold クラウン(2015)

ソウル~ジャズとロックのクロスオーヴァーという自身の個性を10年以上に渡って追求し続けている4人組は、今年2月のカヴァー集でMJの“Love Never Felt So Good”をピック。本セルフ・リメイク盤では改めてダンス・グルーヴを追求しており、新曲“Kiss Kiss Kiss”のディスコ感もクール! *土田

 

 

星野源 SUN スピードスター(2015)

ライヴではコスプレ的なパフォーマンスも披露するなど、普段からMJ愛を露呈している彼の最新作。そんなルーツを投影した前作の“桜の森”の延長線上にある表題曲は、お茶の間にも馴染むディスコ・ポップで、ストリングスやベースライン、歌詞にはMJへのトリビュートと取れる部分も。 *土田

 

 

cero Obscure Ride KAKUBARHYTHM(2015)

軽快なホーン使いも印象的な『The SHOW』。高橋海いわく「ホーンを3管で生で録ったのが、今作のパーティー感に繋がった」そうで、その影響源は「もしかしてcero?」とのこと。両者の作品には、エンジニアの得能直也によるサウンド・マジックが施されているという共通点も。 *土田

 

 

IKKUBARU Amusement Park Hope You Smile(2015)

山下達郎へのラヴレター・フロム・インドネシア……といった趣の、かの地の4人組が放った初アルバム。AORをベースにしたソウルフルでスムースな作風もさることながら、楽曲から感じられるブリージンな清涼感にこそLUCKY TAPESとの共通項が見い出せる。 *澤田

 

 

MAMAS GUN Cheap Hotel Candelion/Pヴァイン(2014)

ジャミロクワイ×マルーン5〉と評されるUKの5人組。この3作目は、ジェフ・リンに影響された楽曲などもあって曲調は幅広いけれど、“Red Cassette”やタイトル曲をはじめ、ハッピー&フレンドリーなソウル・ポップを鳴らすという点でLUCKY TAPESと並べて聴きたい! *土田

 

 

SNOOP DOGG Bush Doggystyle/I Am Other/Columbia/ソニー(2015)

当代随一のMCによる最新作は、海外におけるソウル~ディスコ回帰のモードがもっとも明快に窺える一枚だろう。ファレルチャーリー・ウィルソンスティーヴィー・ワンダーらが寄与した軽やかなグルーヴは、LUCKY TAPESとも無理なく繋がるはず。 *澤田

 

 

TUXEDO Tuxedo Stones Throw(2015)

メイヤー・ホーソーンジェイク・ワンによるユニットが初アルバムで目論んだのは、80sディスコ~ブギーのリコンストラクション。LUCKY TAPESとサウンドの手触りは異なるものの、ブルーアイド・ソウルの今日的なヴァリエーションとして両者を並べることはできそう。 *澤田

 

 

SOCIAL LOVERS Enjoy The Ride Cherries/プロダクション・デシネ(2015)

UK発のカインドネスに対して、USインディー界隈からスタイリッシュなホワイト・ファンクを聴ける作品を選ぶならこの一枚。冷ややかなシンセがアクセントながら、生バンドが生み出すメロウなグルーヴとたおやかなヴォーカルという組み合わせもLUCKY TAPESっぽい。 *土田

 

 

EDWYN COLLINS Understated AED(2013)

『The SHOW』からはソウル・フィーリングを湛えたネオアコ、といったニュアンスも感じ取れるが、双方を合体させたオリジネイターと言えばオレンジ・ジュースであり、その首謀者のエドウィン・コリンズだろう。この最新作でも、不変のソウル趣味を炸裂させている。 *澤田

 

 

Keishi Tanaka Alley Niw!(2015)

軽やかな黒さを持つアクトが多く揃うNiw!周辺のなかでも、ネオアコ~ブルーアイド・ソウル的な、爽やかなグルーヴ感で聴き手を昂揚させる彼の作風はLUCKY TAPESと通底するものが。この最新作は特にその傾向が強く、ストリングスやホーンがふんだんに使用されている点もポイント! *土田

 

 

花澤香菜 Blue Avenue アニプレックス(2015)

声優のカテゴリーを超えてポップ・リスナーの支持を得る彼女の最新作は、AORの要素も色濃い一枚。軽快なホーンが心地良い“Nobody Knows”やスウィング・アウト・シスターが作/編曲を担った“Dream A Dream”あたりはLUCKY TAPESの演奏でもハマりそう。 *澤田

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OLE BORUD Steppin Up Naxos Sweden/Village Again(2014)

AOR愛を実直に表現し続けるこのノルウェー発のシンガーは、日本における同ジャンルの担い手とかなり近しいセンスを持っているように思う。とことんライト&メロウな最新作も達郎から冨田ラボ、そしてLUCKY TAPESとも並列で聴けちゃう気持ち良さが。 *澤田

 

 

JARROD LAWSON Jarrod Lawson Jarrod Lawson/Pヴァイン(2014)

USのシンガー・ソングライターが演奏を含めてほぼ独力で編んだ初作。ネオ・ソウルからの影響をジャズ~AOR寄りの視点で消化している。参照点とするサウンドは微妙に違うが、ソウルのスムースネスを汲んだ全体のムードにはLUCKY TAPESと近しい匂いが。 *澤田