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マディ・ウォーターズ・バンド最後のギタリストが、御大の生誕100年をデレク・トラックスらと祝うトリビュート盤

マディ・ウォーターズ・バンド最後のギタリストが、御大の生誕100年をデレク・トラックスらと祝うトリビュート盤

マディ・バンド最後のギタリストがホストを務め、御大の生誕100年をお祝い!!

 この『Muddy Waters 100 : A Tribute From John Primer And Special Friends』は、ズバリ、シカゴ・ブルースの王者、マディ・ウォーターズ生誕100年を記念したトリビュート・アルバムである。実は近年になって、マディは1913年生まれというのが定説になっているのだが、この際気にしない。

VARIOUS ARTISTS Muddy Waters 100:A Tribute From John Primer And Special Friends Raisin' Music/BSMF(2015)

 で、本盤の話。表ジャケットにはジョン・プライマービリー・ブランチゲイリー・クラークJrデレク・トラックスなどの名前が列記してあるので、一見コンピレーション風。だが、実際はプライマーがメインとなり、さまざまなゲストを迎えて作り上げたものだ。プライマーはマディの最後のバンドのギタリストで、マディ亡き後、オーソドックスなシカゴ・スタイルを守ってきたヴェテランである。ほかにも、70年代から長期間マディ・バンドのギタリストを勤めたボブ・マーゴリンが、固定メンバーのひとりとして本作に参加。

 となれば、50年代のマディ/シカゴ・ブルースの音を再現する方向の、よくある企画かと思いきや……いやいやいや。冒頭を飾る2ビートの大スタンダード“Got My Mojo Workin'”から、ファンク風味なワン・コード仕立て! 以降も“Mannish Boy”をはじめ、マディの遺産を大切にしつつ、イマの感覚でしっかり攻めに出ているのだ。それでこそのトリビュート。マディの笑顔が目に浮かぶ。

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