自身のトランペットに加え、近年ますます磨きがかかってきたピアノやフェンダーローズ、そしてメロウなヴォーカルも交えたレギュラー・トリオでの最新作。ロバート・グラスパー・トリオでも活躍し、ニコラスとは10年来の共演となるヴィンセンテ・アーチャー(b)と近年ニコラスと急接近するベテラン、ビル・スチュワート(ds)とのレギュラートリオ。ライナーノーツを担当しているピアニストのベニー・グリーンの指摘通り、ニコラスの鍵盤さばきは本業ピアニストたちも一目を置くほどのレベルにまで達してきており、リズム隊とのインタープレイも聴きごたえあり。CD2枚組の大作。