改めて、グラスゴー系アーティストの持つ安定感をしみじみと痛感させられた快作。2006年に発売された 『Cotello Music』がUKチャートTOP100以内に83週もランクインしたTHE FRATELLISの4作目となる本作。アルバムを作る上で「方向性を示してくれる人」を探した結果、1stアルバムと同じ、トニー・ホッファーと再びタッグを組むことに。ソウル、サザンロック、ブルーズ、カントリー等、アメリカからの影響をサウンドの前面には押し出さず、丁度、心地よい按配で昇華されている。やはり、引き出しの多いバンドだと再認識。そして、グラスゴーに駄作なし。

大石昌稔(タワーレコード横浜ビブレ店)
intoxicate 2015 August


活動再開後2枚目となるこの新作は、結成10周年を祝して……というわけでもないだろうが、デビュー作を手掛けたトニー・ホッファーとふたたび組んで作られたものだ。ソウルへの憧憬を滲ませた英国産らしいロックンロールに加え、カントリー風味の曲に挑戦していて、まだまだ伸びしろを感じさせる出来。その引き出しの多さと程良くアーシーな音の鳴りから、『Almost Blue』あたりのエルヴィス・コステロを彷彿とさせたりも。

長崎耕平
bounce 2015 August