南ロンドン出身のローレンス兄弟が全英1位を皮切りに世界中を席巻してから2年余り。ディスコ~ブギーの再燃やハウス・リヴァイヴァルといった追い風もどこ吹く風とばかりに完成させた2作目。ヒプノティックなハウスをスクリューさせたかのようなスローなトラックの上を盟友であるサム・スミスの情感がねっとりと溶け出す“Omen”、グレゴリー・ポーターのスモーキーな歌唱を得意のつんのめったガラージで絡め取った“Holding On”をはじめ、さまざまな〈顔〉を見せるトラックが並び、先行シングルとされていたストレートなダンス・チューン“Bang That”の未収録も吉と出たか、全編を包むドープで官能的なムードに確かな成長と成熟が見て取れる。やはりこの兄弟、只者ではない。
ディスクロージャー(Disclosure)『Caracal』サム・スミスやグレゴリー・ポーター迎えドープで官能的なムードに成長と成熟が表れた新作
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