コールドプレイトラヴィスも引き合いに出される、美麗な歌メロやピアノの調べで人気のアクアラングことマット・ヘイルズディスクロージャー“Latch”の完成度に打ちのめされたという彼が約5年ぶりとなる新作で出した回答は、現行シーンを席巻しているハウス・ミュージックやインディーR&Bを我流に咀嚼することだった。ジョエル・コンパスルーク・シタル・シンほか、魅力的なゲストを招いてダンサブル&ソウルフルに振る舞う姿にわずかな戸惑いも覚えるが、彼の強みである繊細なサウンドメイキングが見事にハマり、違和感なくラストまで聴ける。ハイライトはかねてからマットのファンであるディスクロージャーからの呼びかけで実現した、アンニュイなコラボ曲“Eggshells”!