YGの2年ぶり2作目は、DJマスタードは不在ながらニュー・ウェストなムード残しつつよりオーセンティックな西海岸サウンドにアプローチ

2016.08.25

傑作『My Krazy Life』以来、約2年ぶりとなる待望のセカンド・フル・アルバム。その間には前作でタッグを組んだDJマスタードとのビーフもあり、結果的に(和解したものの)マスタードが不参加となって制作陣はガラリと変わってしまったが、先行の“Twist My Fingaz”を筆頭にデス・ロウ初期を思わせるギャングスタ・ラップ・チューン“Police Get Away Wit Murder”や往時のGファンク調なトラックの“I Got A Question”など、ニュー・ウェストなムードも残しながらよりオーセンティックな西海岸サウンドにアプローチした内容は最高の一言。同じく先行曲として話題となった米大統領選での反トランプを訴える“FDT”(ニプシー・ハッスルが参加)、自身が銃撃された事件について綴った“Who Shot Me?”など、今回もハードなリリックが目立っており、YGも現代の米国社会の実情をストリート視点でリアルにラップしているひとりであることを再認識させられる。

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