ハコイリ♡ムスメ
ハコいっぱいに季節の彩りを詰め込んで全国デビュー!

左から、阿部かれん(はるかす/2000年2月2日生/大阪出身) 神岡実希(みっきー/2000年9月5日生/埼玉出身)吉田万葉(わらびー/2004年1月22日生/東京出身) 井上姫月(かぐや/2005年3月29日生/東京出身) 我妻桃実(ぽにょ/2000年9月13日生/東京出身) 鉄戸美桜(てつど、てっちゃん/2000年3月24日生/福岡出身/リーダー) 星里奈(ほしりな/2002年4月7日生/神奈川出身)

 

 女優志望の女の子たちが集まって2014年夏にスタートし、今年4月からは年少メンバーの3名を加えて活動中のハコイリ♡ムスメ(通称:ハコムス)。カヴァー曲をレパートリーの中心とするコンセプトはアイドルネッサンスにも通じる点ながら、ハコムスが歌うのは、おニャン子クラブ、乙女塾、チェキッ娘など、主に80~90年代の純情可憐なアイドル・ポップ。メンバーの親世代が慣れ親しんだような、現代のアイドル・ソングとは世界観の異なる楽曲をパフォーマンスしながら、彼女たちは可憐さと個性を磨き上げてきました。そして今回、音楽ライターの南波一海が主宰するタワレコの新レーベル=PENGUIN DISCから初の全国流通盤となるシングル“ハコいっぱいのプレゼント”をいよいよリリースです!

――ステージでカヴァーしているのは、ふだん聴いているような楽曲とは違う世界観を持ったものばかりですよね。

鉄戸美桜「ハコムスを始めるまでは聴いたことのない曲ばかりだったんですけど、親が車で昭和の曲をよくかけていたので、雰囲気はすぐに受け入れることができました」

我妻桃実「どこか懐かしいというか、馴染みやすいっていうか、身体のなかにすんなり入ってきました。80~90年代のアイドル・ソングってテンポもそこまで早くないし、伝えたいことを直接的な表現で言葉にするのではなく、聴いてる人にその意味を噛みしめてもらうような、そういう曲なんだなって」

神岡実希「歌詞を聴きながら情景を想像できるのも楽しいし、当時の曲は、ヴォーカルもあまり整えすぎず、歌っている人のそのままが収まっている感じがするところもイイなあって思います」

阿部かれん「すごく可愛いって第一印象でした。可愛いものをさらに可愛らしく歌ってる、〈THE アイドル〉っていう感じですよね。可愛さを究めるみたいな意味で王道のアイドルだなって思うし、ハコムスがめざすのは、そういう〈アイドルの原点〉なんだなって思っています」

吉田万葉「キュンキュンしちゃうような曲がいっぱいあるんですけど、最初はあまり可愛く歌えなかったんです。まだ子どもの声なので、そういう歌に向いてないのかなって。でも、レッスンしていくうちに、可愛らしく柔らかい歌い方も覚えてきたので、どんどん好きになりました」

星 里奈「振付を入れてもらって、歌って踊ってるうちに、身体でだんだん曲の良さとか物語の深さがわかってきて。踊っていて楽しいですし、いまのアイドルさんの曲よりも当時のアイドルさんの曲に馴染んじゃってます」

井上姫月「私はアイドルが大好きで、乃木坂46さんがホントに大好きなんです。なかでも“ガールズルール”みたいな明るい曲が好きだから、80年代とか90年代のアイドルの曲を最初に聴かせてもらったとき……おとなしい曲が多いなって思ったんです(笑)。苦手かな?とも思ってたんですけど、ちゃんと聴きはじめたら〈いい曲!〉ってなりました」

――今回のシングル“ハコいっぱいのプレゼント”に収録されている曲はすべてオリジナル楽曲ですけど、やはりそういった往年のアイドル・ソングの世界観を受け継いだものになっていますよね。

ハコイリ♡ムスメ ハコいっぱいのプレゼント PENGUIN DISC(2016)

姫月「まず、〈ハコいっぱい〉って可愛いなあって。題名を見ただけで、ハコの中身はなんだろう?って思いました。歌詞もいまはあまり使わないような言葉が出てきて」

桃実「〈センチ〉なんて言葉を聞いただけでキュンときちゃいますよね」

姫月「最初聴いたとき、〈センチ〉って何cmなんだろう?って。季節が短いっていう意味なのかな?って」

かれん「(笑)。あと、〈おしゃべり会〉とかね。いまだと〈女子会〉って言うんだろうけど、〈おしゃべり会〉って可愛い」

里奈「本当の〈箱入り娘〉が使ってそうな言葉」

実希「馴染みのない言葉が歌詞に出てくると嬉しくなります」

姫月「私こんな言葉知ってるんだよって、友達に自慢したくなる(笑)」

美桜「“ハコいっぱいのプレゼント”は初恋の歌になっていて、クリスマスに告白するっていう、それまでのことを描いてるんですけど、初恋ならではのウキウキだったりドキドキだったりっていう感情を込めて歌いました。聴いてても歌ってても楽しくなる曲ですね」

――カップリングの一曲“乙女はびっくり箱”も可愛らしくて。〈ごきげんいかがですか〉で始まって〈こころがトキメく 古き良き時代へ〉で終わる、ハコムスからの〈ごあいさつ〉的な曲ですよね。

姫月「私たちが入ってから初めてのオリジナル曲だったから、特別だし、最初に私が歌うって言うことでも、特別な曲です」

かれん「自分のパートには〈可憐〉という歌詞があるので、そこは愛着が湧きますね」

美桜「途中でセリフが入ってくるんですけど、それは本番前の楽屋での会話をイメージして書いてもらったものなんです」

万葉「“ハコいっぱいのプレゼント”とはまた違った可愛らしさがありますね」

かれん「振付でお人形のようなポーズをするところがあって、びっくり箱というかおもちゃ箱みたいな感じです」

里奈「曲のすべてで〈これがハコイリ♡ムスメ〉っていうのを感じてもらえると思います」

桃実「歌っていて気持ちがすごく明るくなるので、ライヴの最初で歌うのにぴったりだよね」

――カヴァーのセレクトであるとか、独自のコンセプトで個性とアイドル偏差値を上げてきた皆さんですが、当面の目標はどんなことですか?

美桜「AKIBAカルチャーズ劇場でやっている定期公演を常に満員にして、その次は違う会場でもワンマンライヴをして満員にしてみたいなって思ってます」

かれん「日比谷公会堂でやりたいです!」

姫月「大学生とかになってアイドルを卒業しちゃう人もいるけど、ハコムスは乃木坂さんみたいにそれ以上の年齢になってもやれるグループにしたいんです。そうなると、私、あと10年ぐらいアイドルできるの。だから、お姉さんたちにもがんばっていてほしい」

美桜「うん、ありがとう(笑)」

 

ハコムスが改めて提示するアイドル・ポップの品位

 今回が初の全国流通作品となるハコムス。実はオリジナル曲のシングルもすでにリリース済み(現在は入手困難)ですが、それと並んでライヴの核となっているのは、季節ごとにセットリストの変わる往年のアイドル・ソング・カヴァーであります。例えば現時点で披露している〈2016 秋冬曲〉だと、斉藤由貴の“自転車に乗って”(86年)をはじめ、河合その子“午後のパドドゥ”(85年)や福永恵規“風のInvitation”(86年)、ゆうゆ“−3℃”(87年)といったおニャン子クラブの派生曲、また、いまも根強い楽曲支持のあるQlairの“夢見るヴァイオリン”(93年)、さらにはチェキッ娘の“あたしの靴あなたの靴”“大好きな恋”(共に99年)、新しめではアイドリング!!!“レイニィガール”(2009年)といった振り幅で楽曲が選ばれています。

 これまでの持ち曲を振り返ってみると、80年代半ばからのおニャン子クラブ系列、90年代前半の乙女塾(CoCo、ribbon、Qlair)、そして90年代後半のチェキッ娘、2000年代のアイドリング!!!といった顔ぶれの楽曲がメインになっている模様。こうした先達に共通するのは、当時メディア主導でコマーシャルな支持を獲得しただけに、レア・グルーヴ感が希薄なこともあって明確に再評価されづらいものたち、という点でしょうか。また、〈ディスコ〉や〈シティー・ポップ〉などを至上とするタイプの〈良曲〉観とはまた視点が異なるため、単に良質のポップスというだけでは見過ごされてきたのかもしれません。

 その意味でもハコムスをきっかけとして先達の原曲に触れることもお勧めしたいですし、そこにある品格や奥ゆかしさに何か感じるものがあれば、ハコムスがオリジナル曲でも追求しようとしている歌世界も違って響いてくることでしょう。 *出嶌孝次

 

Flower Notes
選ばれた6つの種子が、切なく咲かせる恋の花

 

 創立105年を超える老舗・日本コロムビアが初めて開催した〈コロムビアアイドルオーディション2015〉をきっかけに、今年春に発足したアイドル・レーベル、Label The Garden。その第1弾アクトとしてseeDreamの名で活動する12名からさらに選抜され、このたびシングル・デビューを飾る6人が、Flower Notesだ。さっそく、カンタンな自己紹介から。

藤井愛願「モーニング娘。'16の佐藤優樹さんに憧れてます。ロック画面とかホーム画面にもしてるぐらい大好き!」

長澤佳歩「私は馬が好き、馬のお尻が大好きです! ドゥラメンテ(2015年春のクラシック二冠馬)のお尻、すごく綺麗!」

葉月ことみ「ダンス少女です! 13年間習ってたんですけど、ヒップホップのダンスをやっていたから、アイドルの可愛らしい踊りをするのが最初は大変でした」

湊帆洋「みんなからは〈優等生っぽいね〉って言われるんですけど、お勉強のほうはメンバーのなかでいちばん……(笑)」

高橋みお「話すときの滑舌が悪くて、よく噛みます(笑)。あと、最近はメンバーから〈雨女〉って言われてます」

木村咲彩「私は最年長なので、みんなに頼られてます……」

一同「えーっ!?」

 歌、ダンス、そしてトーク(レギュラー番組「14☆少女奮闘記!」がKawaiianTVで放送中!)と、この半年あまりの間にスキルを磨いてきた彼女たちは、言わばアイドルの種(seed)から花へと成長したというわけだ。

咲彩「選抜とかってなるとグループ内で争わなきゃいけなくて、どれだけギスギスするんだろうと思ってたんですけど(笑)、思ってたほどはなかったです。私自身、戦闘民族のメンタルを持ち合わせていなかったので、安心しました」

帆洋「ひとりひとりが頑張らなくちゃっていう思いが強かったので、ここまでの間にみんなすごく変わったなって思います。ダンスも歌も成長してると思うし」

ことみ「歌って踊ってめちゃ楽しそうだなあって思ってたんですけど、トーク力もすごく必要だなって思い知らされました(笑)」

みお「番組ですごく鍛えられたよね。生放送だからとにかく何かしゃべらなきゃって」

Flower Notes 恋花 Label The Garden(2016)

 そして完成したのが今回のデビュー・シングル“恋花”。タイトルからイメージできる可愛らしさや奥ゆかしさもありつつ、センチメンタリズムをほんのりと染み込ませた疾走感溢れるサウンドで、グループの意気込みを表したナンバーになっている。

佳歩「これまではキャピキャピしてる曲が多かったんですけど、今回はしっとり系のオトナなメロディーも入っていて」

愛願「こういうふうに切なさを表現する曲はいままでなかったので、雰囲気を出すのが難しかったですね。ぐっと胸にくる感じを表現するのが難しかった」

佳歩「あいねってぃ以外のメンバーはいままでソロ・パートを歌ったことがなかったんですけど、今回は初めて全員ソロをもらえて」

咲彩「〈叶わぬ恋……♪〉とか、思ってたのとは違う方向でビックリしたんですけど、切ない曲は大好きなので、個人的にはヨッシャ!っていう感じです」

ことみ「切ない感じだし、いままで以上に歌声に感情を込めないと普通の曲になっちゃうので、そこはすごく意識しましたし、ダンスも同じで、ここはひとつテンションを上げて踊ろうとか、感情の変化を考えながらやっていったので、そういうところにも注目して聴いてほしいです」

帆洋「歌詞の説明を受けたときに、seeDreamの“Seed of Departure”という曲とリンクしてる部分があって。seeDreamからFlower Notesに――種から花になってるっていうグループの成長をお見せできるようにもっとがんばらなきゃな!って」  

 

Chelipのショウタイムはまだまだこれからだ!

 

 鳥取を代表する2人組といえば、井次麻友(写真左)と藤井美音(右)から成るChelipです。初の全国流通盤も登場した昨年の躍進ぶりには目覚ましいものがありました。今年に入ってからはセルフ・プロデュース体制に移行し、8月には鈴木花純とのスプリット形式でシングル“あなたへ”をリリース。そこから次のステップが心待ちにされていた彼女たちですが、なんと今度はディスクユニオンが設立したdoles U入りを果たし、12月にニュー・シングル『it's SHOWTIME/KeepOn』をリリースすることになりました。これがまた、終わり良ければすべて良し(?)的な感じで一年を締め括るナイスな両A面に仕上がっているのです。

Chelip it's SHOWTIME/KeepOn doles U(2016)

 まず“it's SHOWTIME”では、もはや説明不要な筑田浩志との手合わせが実現! 西恵里香を筆頭に、最近はくるーずも手掛けるディスコ/ファンクの敏腕ですが、ここでは既聴感をモノともせずにド直球のディスコ・ナンバーをぶつけています(ビックリした!)。もう1曲の“KeepOn”はこちらも初顔合わせとなるSAWAがプロデュースしたエレポップ・チューン。変則的な展開で先が開けていくようなメロディーと歌詞のドラマティックな一体感も美しく、これまたいままでのChelipにはなかったタイプの楽曲と言えましょう。そんなわけで、また新たなステップに立った2人には明るい新年が待っているはず。ここからの飛躍に期待しましょう!

 

冬も照らすFullfull☆Pocketのニュー・シングル!

 今年3月に満を持してのデビュー・シングル『フ♩レフ♩レ ミライ!!!/流星Flashback/わがままフェアリー』を発表したFullfull☆Pocket(フルフルポケット)。前身での不遇をバネにした活躍は言わずもがな、この8月には結成1周年記念ライヴも行い、着実に歩を進めているところです。それに先駆けて出演したTIFではカラオケバトルの企画でメンバーの中原ありすが優勝するという話題もありました。そこから少し間があってのリリースとなったのが、ここで紹介するセカンド・シングル“おひさまスプラッシュ!”となります。

Fullfull☆Pocket おひさまスプラッシュ! POCKET MUSIC(2016)

 プロデュース/詞曲は引き続き多田慎也が手掛け、アレンジを板垣祐介が担当。この2人の名が並ぶとAKB48の大仕事なども思い出されるところですが、楽しいリズムの抜き差しで明るい笑顔を振り撒く“おひさまスプラッシュ!”はそのイメージに終わらない仕上がり。惜しまれるのは、極上のサマー・チューンがいま出るという時期の問題ぐらいでしょう。

 カップリングの“きみがだいすき♡”も同布陣による仕事ながら、メンバーが多田と共作する形で作詞しているのがポイント。自分たちをツンデレな猫に置き換えながら、いつも応援してくれるファンたちへの気持ちを綴ったもので、板垣らしいアグレッシヴなギター・サウンドも手伝って可愛くもホットに仕上がっていますよ!

 

今月のZOKKONディスク1・2・3・4・5・6!

モーニング娘。'16 セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない zetima(2016)

なんじゃこりゃ的な曲名が並びますが……つんく♂がここ数年取り組んできた試みがガチッと整合したようなエレクトロ・スウィング風の“セクシーキャットの演説”は、今年のハロー!プロジェクトでも指折りのカッコ良さ。衣装のせいか、ちょっとしたプラチナ感も覚えたり。

 

Chu-Z まだ君が好きで/Meow!/Keep Me Out Of Heaven インペリアル(2016)

メンバー卒業やレーベル移籍、候補生の昇格などの動きがいろいろ続いて、新たな7人で挑む勝負の第1弾シングルは気合いのトリプルA面。歌唱力で魅するバラード、猫気分のエッジーなダンス・トラック、タフに歌い飛ばす様がカッコ良いロック・チューン……どれもと気迫の伝わる出来です!

 

神宿 カムチャッカ・アドベンチャー 神塔(2016)

LIQUIDROOMで2周年を祝った5人が半年ぶりとなる待望のセカンド・シングルを発表です。主演映画「神宿スワン」の主題歌でもあり、道を切り拓いて冒険し続ける姿勢を書いた表題曲は、現在の彼女たちそのもの。年末にはZepp DiverCity TOKYOでのワンマンも……って話がどんどんデカい!

 

むすびズム まほうのカギを手に入れたら FUJIYAMA PROJECT JAPAN(2016)

良曲揃いだった初シングルから4か月ぶりの新曲は、前とはまた違う方向ですがめちゃくちゃ良いです。The Mirrazの畠山承平が手掛けた青春ムードの表題曲は、こだまする歌声がギター・リフの眩しさと響き合って耳残り。ユニット曲などがそれぞれ収録されたカップリングも要チェックで。

 

PASSPO☆ ギミギミaction/ラブリフレイン CROWN GOLD(2016)

年齢相応の詞世界にシフトしたここ数作のロック路線はどれもイイ曲ばっかりですが、今回の両A面もバッチリ。初の冬ソングということでクリスマスも背景にしたゴージャスで威勢の良い“ギミギミaction”も、バンド編成での演奏も念頭に置いたシンガロング曲の“ラブリフレイン”も楽しすぎる!

 

上月せれな 天地無用! youthsource(2016)

コンスタントにリリースを重ねて半年ぶりのニュー・シングル。とみゐ鈴木による表題曲は、人気アニメ・シリーズOVA「天地無用! 魎皇鬼 第四期」第1巻のOPテーマとなる前向きなナンバー。鼓が激しく鳴り響くカップリングの和風ソング“じゃぱにーずかるちゃー”もワビサビ無視の楽しさです!