クイーンの『Queen On Air:The Complete BBC Radio Sessions』と並べて聴きたい作品たち

FREDDIE MERCURY Messenger Of The Gods: The Singles Virgin UK(2016)

今年リリースされた2枚組のソロ・ベストですな。全13枚のシングルA面/B面を網羅していて、晩年にオペラ歌手のモンセラート・カバリエと共演した“Barcelona”も印象的ですが、デビュー前にラリー・ルレックス名義で発表したビーチ・ボーイズのカヴァーは特に必聴ですぞ! *戸部

 

10CC The Original Soundtrack Mercury(Mercury)

初期クイーンレッド・ツェッペリンジミ・ヘンドリックスにインスパイアされているのは有名ですが、楽曲に対する完璧主義ぶりは10ccとも共通していますぞ。特に本作で披露されるオペラ風の展開と偏執的なまでの多重コーラスが、同年の『A Night At The Opera』に与えた影響は相当大きかったはず。 *戸部

 

ビッケブランカ Slave of Love avex trax(2016)

bounceの先月号で「ミーカを掘り下げすぎたらフレディまでいっちゃいました」とご本人も語っていた通り、このミニ・アルバムの表題曲は、ミュージカルみたいに複雑な構成と華麗なファルセットがまさにクイーン風の超ハッピーな出来! クイーンの蒔いた種が日本でも根付いていることを証明する一例ですよね! *三崎

 

ADAM LAMBERT The Original High Warner Bros./ワーナー(2015)

2012年以降のクイーンのツアーにヴォーカリストとして帯同しているアダム様。彼の最新作では逆にブライアン・メイがゲスト参加しています! 全体的にユーロダンス寄りのナンバーが目立つなか、ブラアインのギターが聴ける曲はしっかりとグラマラスなクイーン調で嬉しすぎ! *三崎

 

THE STRUTS Everybody Wants Free Solo/Interscope(2016)

オアシスリバティーンズ経由で70年代風のロックンロールを甦らせた新人バンドよ。サウンド的にも初期クイーンっぽい部分があるけれど、それ以上にルーク・スピラーの巻き舌を多用した歌唱スタイルがフレディを思わせるわ。加えて、ルックスまで似せているんだから微笑ましいわね *アンジン