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レディオヘッドの『OK Computer: OKNOTOK 1997-2017』と並べて聴きたい作品たち

CAN The Singles Mute/TRAFFIC(2017)

レディオヘッドがいかにカン好きかは、ライヴで“The Thief”をカヴァーしたり、ジョニー・グリーンウッドが映画「ノルウェイの森」のサントラを監修した際、彼らの曲を複数使っていることからも明白だよね。〈OKNOTOK〉と同時期にこのシングル集が登場したのも何かの縁。カン未体験のレディヘ信者は迷わず聴くべし! *雑色

 

PINK FLOYD Atom Heart Mother Parlophone/ワーナー(1970)

レディヘのルーツにこの作品があることは有名だけど、それにしても“The Toursit”のアブストラクトな浮遊感や、“Lucky”の曲展開はモロすぎるだろ! ちなみ“Airbag”のヘヴィーなリフは『Red』期のキング・クリムゾンみたい。つまり『OK Computer』は〈90s版のプログレ〉とも言えるかにゃ? *雑色

 

ALT-J Relaxer Infectious/HOSTESS(2017)

若手の中ではダントツでレディオヘッド成分の強いバンドですよね~。〈初期のレディオヘッドよりは俺らのほうがマシ〉というメンバーの発言も、裏を返せば『OK Computer』以降の先輩には白旗を揚げているってこと~? この新作(→詳しくはレヴュー記事へ)では奇妙な音響を塗し、不気味な音世界を追求しています~。 *逗子

 

TRAVIS The Man Who Independiente/HOSTESS(1999)

トラヴィスは『OK Computer』を意識して、この2作目のプロデュースを同じナイジェル・ゴドリッチに依頼したんだ。ナイジェルらしい空間を活かしたアレンジとバンドの持ち味である美メロが見事に調和した傑作だね。先鋭的な部分ではなく、レディオへッドの叙情面を継承した楽曲はいつ聴いても沁みるなあ。 *新馬場

 

JAMES BLAKE The Colour In Anything Polydor/ユニバーサル(2016)

メランコリックで実験精神の旺盛な音楽性もさることながら、繊細な歌声がレディオヘッド譲りです~。ボン・イヴェールやフランク・オーシャンを例に出すまでもなく、ここ数年は内にこもったハイトーン・ヴォイスが人気だけど、トム・ヨーク以前にはあまり多くないスタイルですよね~。 *逗子