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グリーン・デイはみんなのフェイヴァリット!

WEEZER Pacific Daydream Crush/Atlantic/ワーナー(2017)

活動初期からグリーン・デイ曲をライヴで演り、自作の“El Scorcho”(96年)ではその名を歌詞に出し、トリビュート盤にも参加してもいたウィーザー。先輩への忠誠心は現在も変わらず、ギター量の減ったこの最新作ですら冒頭曲の入り方はモロに……。 *山西

 

SWMRS Drive North Uncool/Fueled By Ramen/ワーナー(2017)

ビリーの長男を擁する4人組で、これは前年の初作がパラモアらグリーン・デイ愛好家も多く所属するラーメンから再リリースされたもの。親父譲りの疾走パンクを軸にサイケ~エレポップなどイマっぽい曲調も器用にこなし、次なるメジャー初作への期待を煽ります。 *山西

 

FALL OUT BOY American Beauty/American Psycho Island/ユニバーサル(2015)

2011年の『Save Rock And Roll』に続いて原点回帰的な色合いを見せた、現時点での最新オリジナル作。アメリカ社会の闇に斬り込むリリックの鋭さ、表題曲などに見られるクイーンのパンク解釈をはじめ、FOB版『American Idiot』とも言えそうな一枚です。 *山西

 

CREEPER Eternity, In Your Arms Roadrunner/ワーナー(2017)

UKでのグリーン・デイ人気を象徴する今年の2大出来事と言えば、バスティルの“Basket Case”カヴァーと、この若きパンクスのデビューでしょう。ビリーからマイケミのジェラルド・ウェイへ渡った激エモい歌メロ(&アイライン)を引き継ぐ頼もしい存在。 *山西

 

GLEE CAST Glee: The Music, The Graduation Album Columbia(2012)

さまざまな名曲を披露してポップ・スタンダードを再定義してきたドラマ。本作はファン“We Are Young”など青春の輝きを歌う名曲揃いの〈卒業アルバム〉で、“Good Riddance(Time Of Your Life)”がここに並ぶことはグリーン・デイ人気の本質の証明でもあった。 *出井

 

LIL WAYNE Rebirth Cash Money/Republic(2010)

ギターにハマっていた時期のリル・ウェインがここで披露した“Hot Revolver”は何とド頭から“Basket Case”そのまんま! 90年代にティーンを過ごした者にとって、グリーン・デイの楽曲はジャンルに関係なく響く国民的なナンバーだったのだろう。 *出井

 

5 SECONDS OF SUMMER Amnesia Capitol(2014)

メンバーのカラムが音楽に目覚めたきっかけは『American Idiot』なんだとか。その10年後、本EPで“American Idiot”をまんまカヴァーして大先輩に表敬。グッシャーらグリーン・デイの〈息子〉たちとも交流し、孫世代の代表格として堂々たるキャリアを築いています。 *山西

 

WAVVES Afraid Of Heights Warner Bros.(2013)

サーフ・ガレージ人気に火を点けてバーガー勢に引導を渡した彼らは、本作で流行りのグランジ回帰ムードを採り入れようと試みるもお気楽ヴァイブが仇となり……。結果、エコーまみれの『Dookie』といった雰囲気のありそうでない音を完成させてしまいました。 *山西

 

BiSH THE GUERRiLLA BiSH avex trax(2017)

日本だとTHE BLUE HEARTSが備えていたような、パンク・フォーマットにおけるポップネスとメロディーの力を世界に届けたのがグリーン・デイ。その意味では彼女たちのような存在もチルドレンにあたる? この新作では“Here's looking at you, kid.”あたりにDNAが。 *出井

 

RAT BOY Scum Parlophone/ワーナー(2017)

悪ガキ感を丸出しにしてエセックスから登場したラット・ボーイ。グライム・ミクスチャー・トラッシュ的な音世界はビースティ・ボーイズのノリもありますが、ジョーダン・カーディがギターを弾きはじめたのは12歳で触れた『Dookie』がきっかけなんだって! *出井

 

MIRANDA LAMBERT The Weight Of These Wings Vanner/RCA Nashville(2016)

今回の『God's Favorite Band』に収録の“Ordinary World”はミランダ・ランバートを迎えたデュエット形式の新ヴァージョン。もともとカントリー調の楽曲にたおやかな歌心がしっくり馴染んでいます。そんな彼女も昔はカントリー界のパンク娘と呼ばれていましたね。 *出井