ロバート・グラスパーの初期エクスペリメントで懐の深いプレイを披露したかと思えば、ディアンジェロのライヴ・メンバーとして変幻自在のグルーヴを支えるなど、〈ブラック・ミュージック〉の可能性を切り拓き続ける現行シーン最重要ドラマー、クリス・デイヴの初リーダー作。参加アーティストはアンダーソン・パークを筆頭に総勢50名(!)というから注目度の高さも窺えるというもの。そんな〈ドラムヘッズ〉たちを統率する手綱捌き……もとい、スティック捌きが堪能できるナンバー“Dat Feelin'”、スラム・ヴィレッジのエルザイを迎えて真骨頂ともいえるコンシャスなドラミングで魅せる“Destiny N Stereo”などなど、ジャズ~ソウル~ヒップホップといった垣根を悠々と越えた2018年の最重要作品。