約4年ぶりの新作! 待っていました。昨年、オリジナル・メンバーだったニック・マッカーシー(g)が突如脱退しショックを隠せず…そんな中ジュリアン・コリーとディーノ・バルドーが加入し5人組となったことを発表。5人での音楽は、今までのフランツとは想像できないサウンドだが、それでも溢れ出てしまうフランツらしさには自然と口角が上がる最高の一枚。先日1/25には一夜限りの来日公演を行ったり1/26にはなんと 『MUSIC STATION』にも出演した。ファンには堪らなかったはず。ネオン色漂うダンサンブルな本作は、新たなフランツの始まり。新体制でのフランツをいつか生で観たい!
スパークスとのコラボ盤リリースやニック・マッカーシーの脱退、そして2人の新メンバーの加入を経て4年半ぶり5枚目のオリジナル・アルバムが完成。プロデューサーも初顔合わせのフィリップ・ズダールとあって、タイトなアンサンブルを活かした前作から一転、シアトリカルさやダンサブルなグルーヴ感といった彼ららしさを踏まえつつ、〈新生フランツ・フェルディナンド〉を印象付ける新しい試みが満載だ。有能なキーボード奏者ジュリアン・コリーを得たことで鍵盤の音が存在感を強め、厚く作り込んだテクスチャーによってサイケデリアありディスコありの多様な表現を追求しており、従来よりヨーロッパ大陸へ寄った趣も。〈上をめざすのみ〉という表題通り、とことん未来志向のリブートだ。