台湾の今のカルチャーとエネルギーをぎゅっと詰め込んだ2日間!

 近年東京の都内各所では毎週のようにどこかの国や地域のフェスティヴァルがあり、シンポジウム、ワークショップ、エンタメ、マーケットなどが開催されている。中でもエンタメとマーケットはどこでも人気の的だ。

 『TAIWAN PLUS 2018 文化台湾』はそれらとはちょっとちがうカルチャー・フェスティヴァルだ。この種のイヴェントの大半は在京の大使館やその関連団体の主催だが、『文化台湾』は台湾総統直轄の中華文化総会や台日交流文化基金の主催。日本向けにアレンジされた他のイヴェントとちがって、現地感覚で選ばれた最新の生情報が持ちこまれる可能性が高い。予想外のものとの出会いも含めて一歩踏みこんだ体験が期待できるのだ。

 『TAIWAN PLUS 2018文化台湾』では、伝統と若い世代のアイデアが結びついた台湾のカルチャーの「今」が、コンサートとマーケットの組み合わせで紹介される。まず驚くのは、コンサートの出演者だ。阿爆(アバオ)、黃連煜(アユゴ)、桑布伊(サンブーイー)、謝銘祐(シェミンヨウ)、陳建年(チェン チェンニェン)、女孩與機器人(ザ ガール アンド ザ ロボット)だが、これだけ豪華な顔ぶれが揃うことは台湾でもめったにない。台湾原住民の歌手、客家語のシンガー・ソングライター、エレクトロニック・ポップ・デュオ、歌謡史を縦断するレトロ・モダンな作風の歌手など、多彩なアーティストはいずれも台湾の「金曲賞」常連の実力派。その音楽を通じて台湾全土を旅しようというわけだ。大地や樹木の生命をテーマにした作品が去年最優秀アルバム賞を受賞した桑布伊のライヴを見たことがあるが、伝統的な民謡から最先端のチェンバー・ポップまで実にスケールの大きいステージだった。

 一方、マーケットにはファッション、雑貨、文具など、台湾カルチャーを牽引するブランドやクリエイター約50組が参加。今回は富錦樹FUJIN TREE(フージンツリー)、地衣荒物Earthing Way(ディーイファンウー)、+10・加拾(テンモア)、蘑菇MOGU(モーグー)、印花樂inBlooom(インブルーム)などが登場する。おしゃれな店やかわいい系の店から、ナチュラル志向の店まで、最近の台湾の洗練されたブランドには日本でも注目する人が増えている。会場では、『DFA アジアデザイン賞』を受賞した『晒日子』(日光を使った印刷)の屋外展示も予定されている。

 そして台湾の楽しみといえば食も「必」。「鬍鬚張(台北)」「台灣魯肉飯(嘉義)」「北海魚丸(高雄)」などのキッチンカーをはじめ、グルメアワードで入賞した店が他では味わえない口福を運んで来てくれるはずだ。

 


INFOMATION

TAIWAN PLUS 2018 文化台湾
○9/22(土)、23(日)会場:東京 上野恩賜公園
出演:阿爆/黃連煜/女孩與機器人/桑布伊/謝銘祐/陳建年/and more
出店:富錦樹FUJIN TREE/地衣荒物Earthing Way/+10・加拾/蘑菇MOGU/印花樂 inBlooom/and more
taiwan-plus.jp/