ちょっと紹介が遅れたが、ピアノ・ファンには絶対におすすめ。ウイントン・ケリーやレイ・ブライアント・ファンに贈る鉄板の推薦盤。転がる右手のファンキーを絵にかいたようなシングルライン。ハサーン・スクールのチェンバース・ライクなベースとルイス・ナッシュの軽いスイング感と、三拍子揃った作品。収録曲もファンがリファレンスにしているような名曲が散らされていて、自分のジャズのルーツを明らかにしている。欧州の美メロ系に飽きたらとことんドライヴのかかったこんな一枚はいかがだろうか。もちろんタイトル曲のような美メロもあります。余韻を聴かせるヨーロピアンなジャズとは異なる感性がファンキー心を沸き立たせてくれる。