俳優としてもその名が知られるコモンの約3年ぶりとなる新作は、今年発刊した自著からインスパイアされ、タイトル通りさまざまなケースの〈Love〉について綴られた一枚に。初期の代表曲“I Used To Love H.E.R.”の続編的な先行曲“HER Love”では故J・ディラのトラックを使用し、ヤング・サグやフューチャーら現行最前線で活躍する面々の名をリリックに引用。同曲を含むほぼ全曲のプロデュースを担当したのはコモン作品に欠かせない存在となったカリーム・リギンスで、彼のドラムを軸とするソウルフルなサウンドで全体が統一され、ダニエル・シーザーやBJ・ザ・シカゴ・キッドらシンガー勢も効果的にフィーチャーしている。“Hercules”でのスウィズ・ビーツとの初共演も話題に。