デビュー作を発表したばかりの異色コンビから早くも届いた2作目。今回は〈取材を受けるのが嫌だから、その代わりにジャーナリストをスタジオに招いて録音作業を披露してしまおう〉という大胆な発想のもとで作られたそうな。ブライアン・イーノは主にCD-Jを〈演奏〉し、カール・ハイドは主にギターを担当。ポップな歌モノ主体の前作とは異なり、即興性の高いインストがメインになっている。スティーヴ・ライヒのミニマリズムとフェラ・クティのアフロビートを融合させた〈ライクティ〉なるコンセプトをより明確に提示した刺激的なサウンドは、デヴィッド・バーンとの81年の名コラボ盤の続編といった趣もあり。エグイ音色を操ったりする〈エキセントリックなイーノ〉が久々に堪能できる。