タワーレコード新宿店の最上10階にオープンしたアナログ専門ショップ〈TOWER VINYL SHINJUKU〉。今年3月の開店から半年以上が経ち、〈新宿のレコ屋〉として定着してきたようにも感じます。
そんなTOWER VINYLがおすすめする〈太鼓盤〉を毎月ご紹介しているのが、こちらの連載です。OGRE YOU ASSHOLEのインストア・イヴェントのレポートに続く第6回は、本日11月3日(日)の〈レコードの日〉を大特集。多数の限定盤がリリースされるこの日、〈これは絶対に手に入れたい!〉というレコードをご紹介します。
これまでの連載でインタヴューをしてきたTOWER VINYLスタッフの面々が中心となって選び、アツいコメントを寄せた17枚。〈レコードの日〉の買い物ガイドとしてぜひ参考にしていただければ、と思います。 *天野
竹本百合奈(TOWER VINYL スタッフ)
昨年リリースされたファースト・アルバムを待望のヴァイナル化。多様なジャンルの音楽性がちりばめられながらも、彼女にしか表現することの出来ない、オートクチュールなアルバムに仕上がっています。このアルバムにはこれまでに彼女が交流&共演をしてきた多彩なミュージシャンたちがゲスト参加しており、彼女自身がリスペクトするミュージシャンたちとの数々のセッションもこのアルバムの聴きどころのひとつとなっています。Reiの真骨頂であるエッジの効いたギターや力強くもどこか落ち着く歌声は、アナログ盤で聴くとより一層引き込まれます。
黒沢忍(J-POP INDIES バイヤー)
Magic, Drums & Love/住所不定無職のキーボーディストとして活躍中の℃-want you!(シー・ウォンチュ!)のファースト・ソロ・アルバム『℃-want you!』が待ちに待ったアナログ化! もちろん本秀康氏主宰のレーベル〈雷音レコード〉からのリリース! アイドル好きも虜にするガーリーな歌声にモータウンやナイアガラ、ビーチ・ボーイズ・ライクなサーフ・ロック、さらにバブルガム・ポップまで脈々と受け継がれる超良質なポップ/ロックのいいとこどりサウンドで、老若男女の音楽好きヘヴィー・リスナーをノックアウト必至! ロックDJマストの次世代クラブ・ヒッツ筆頭! 令和最初の大名盤であり、音楽のすばらしさ再認識盤!
〈レコードの日2019〉イメージ・キャラクター! 2018年に発売された『平成』が各方面で大絶賛を受け、今最も動向が注目されている〈折坂悠太〉が2019年に音楽シーンにまた1つ功績を残した! それが今回リリースの“朝顔”。今年の夏ドラマNo.1ヒットの月9「朝顔」の主題歌を書き下ろし、全国のお茶の間で流れ、多くの視聴者が涙した感動的名曲! 今回が初のフィジカル化です! すでにストリーミング配信をしているが、彼の緻密で〈生〉な音楽はぜひアナログで体感してほしい!
高見香那(Mikiki編集部)
公開中の〈NO MUSIC, NO LIFE.〉での〈心の余白(=パラダイス)が豊かな未来を育む〉というフレーズにもシビれた、今年デビュー30周年イヤーの粋でいなせなアニキたち。そのデビュー盤にして名盤『スカパラ登場』がアナログで再発! 首謀者ASA-CHANGがアジテートした、昭和歌謡テイストをまぶした彼ら流のスカはタイムレスな魅力を放っています。アートワークも素晴らしいので(封入された見開きのメンバーのポートレイトが超オシャレ)、このアナログ・サイズで堪能するべきアイテムでしょう。今回は本作を含めた初期3タイトルがリイシューされるので、併せてゲットするべし。
知念達也(TOWER VINYL スタッフ)
当時一大ムーヴメントを引き起こし、現在でも活躍する多くのメジャー・アーティストを多数生み出したTV音楽番組「いかすバンド天国」の14代目イカ天キングとなった〈たま〉の、90年メジャー・デビュー作『さんだる』がLP2枚組仕様で初のアナログ化! 知久寿焼、柳原幼一郎、石川浩司、滝本晃司という、和製ビートルズに例えられる事もある4人の強烈な異才が集合し創り上げた邦楽ポップス史に残る奇跡の大名盤! ボーナス・トラックは、オリコン初登場1位、同年の年間シングルチャート4位、累計売上約60万枚という記録的大ヒットとなった代表シングル曲“さよなら人類”とその両A面曲“らんちう”の、どちらもアルバム未収録だったシングル・ヴァージョン。しかもボーナス・トラックを収めたD面のみ〈45回転仕様〉でカッティングというマニアにはたまらない凝り具合で収録。さらに90年オリジナルCD盤に付属していたステッカーも再現される。全音楽ファン必聴必携、間違いなく永久保存の一枚!
平井篤紀(TOWER VINYL スタッフ)

祝・放送40周年!! 「機動戦士ガンダム」のオリジナル・サウンドトラックが復刻。劇場版3部作のなかでも人気が高い、第2作目〈哀・戦士〉の主題歌“哀 戦士”は、ガンダムファンじゃない方も耳にしたことがあるのでは。映画のラストで流れるこの曲が、アルバムでは1曲目に置かれているので、針を落とした瞬間に感動のボルテージがMAXになること間違いなし! 当時発売されたジャケットでの復刻もうれしい限り。となると全タイトル欲しくなります……。ジャブロー攻略! ヴァイナルも攻略!
天野龍太郎(Mikiki編集部)
BEST MUSICは、サニーデイ・サービス作品などで知られるイラストレーター/デザイナー/アート・ディレクターの小田島等と、ミュージシャンの細野しんいちによる謎めいたアート・グループ。今回は唯一のアルバム『MUSIC FOR SUPERMARKET』(2007年)が、12年の時を経てヴァイナル化。そもそもがブライアン・イーノ『Music For Airports』(78年)のパロディーであり、敬愛を込めたオマージュでもあった(?)本作は、スーパー・マーケットのBGMを〈環境音楽〉と捉えて(??)それを模した、生活に根差しすぎなエレクトロニック・ミュージック。〈あまりにも早すぎたヴェイパーウェイヴ〉として2010年代前半に私のような好事家たちから評価され直した、という伝説の一枚です。未発表音源も収録されているし、小田島さんによる絶妙すぎるデザインは絶対にLPサイズで眺めたいから買い!ですね。
小嶋千夏(TOWER VINYL バイヤー)

オランダのポップ・マエストロ、ベニー・シングスが名門ストーンズ・スロウよりリリースした最新アルバム『City Melody』から、冒頭曲“Not Enough”をシングル・カット! サイドBはアルバムの共同プロデューサーでもあるメイヤー・ホーソーンとジェイク・ワンによるユニット、タキシードのリミックス。サイドAがサンシャイン・ポップな昼間の都会ならば、ディスコ・ブギーなダンスフロア映え仕様のこちらは、さながら夜の都会でしょうか? くるくると回転を見つめながら、良い感じに聴き流すのが最適!
矢藤一夫(TOWER VINYL スタッフ)

北欧の音楽の印象。どこの国にも、もちろんR&Bもヘヴィ・メタルもあるのですが、北欧と聞くと、個人的にはメロディアスでアコースティックな音楽を思い浮かべます。このノルウェーのディラン・モンドグリーン(お名前が素敵♪)の紡ぐ楽曲はまさしく、私の理想の北欧ポップ。今回、彼の2009年リリースのセカンドが、LPオンリーのボーナス・トラック2曲付き(!)で待望のアナログ発売! キングス・オブ・コンビニエンス、ソンドレ・ラルケ、ギャングウェイらに通じる中性的な優しい声と甘美で感傷的なメロディ。そこに散りばめられたキラキラ感は、プリファブ・スプラウトやトラッシュキャン・シナトラズの名前も想起させます。ただ単純に〈ネオアコ〉として括られて欲しくない、純度の高いポップ・ミュージックです。1曲目からその瑞々しさに、空の碧さを見上げたくなりますね。
太田陽士郎(TOWER VINYL スタッフ)

THE VELVET UNDERGROUND Sunday Morning / Femme Fatale(限定盤) ユニバーサル/HMV record shop(2019)
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバム収録の大名曲2曲が7インチでリイシュー! A面“Sunday Morning”を日曜日の寝起きに聴いて目覚める、というベタな事を未だにやっている私にとって7インチで欲しかった1枚でございます。B面“Femme Fatale”は トレイシー・ソーンのカヴァーも最高ですが、やっぱり本家。ニコのアンニュイかつワイルドな歌声に痺れまくりです。ジャケットは有名なファースト・アルバムのバナナジャケを採用、裏ジャケは演奏中のヴェルヴェッツの後ろにプロジェクターで逆立ち?した謎の男がデカデカと写り込む〈Torsoカヴァー〉と呼ばれるUS初版仕様! こういった細かい仕様の違いもアナログ・レコードの魅力ですよね。
田之上剛(TOWER VINYL バイヤー)

モダン・ソウルの金字塔クリスタル・クリアの“Stay With Me”が世界初7インチ・シングルで復刻! イントロのストリングス、キュートでソウルフルなヴォーカル、一度聴いたら耳から離れないメロディーと非の打ちどころがない名曲! 当時も7インチ・シングルのみで発売され、オリジナル盤の値段は軽く5桁超え! 多くのディガーがモスト・ウォントな1枚。今回買い逃したら次はいつ買える事になるか(汗)。是非、この機会に!!!
塩谷邦夫(TOWER VINYL バイヤー)

60s末にソフト・ロック名盤を残したインナー・ダイアログの女性シンガー、B・J・ウォードのおそらく唯一のソロ作。何故か当時オランダ盤オンリーでリリースされた幻盤が遂に世界初正規復刻です。ビーチ・ボーイズの“I Just Wasn't Made For These Times”、ニール・ヤングの“The Loner”、ローラ・ニーロの“Billy's Blues”などのカヴァー曲も溜息モノですが、オリジナル曲もA1を筆頭にこれまた素晴らしい。サバービア、ジャズ・コーラス、渋谷系、90sスウェディッシュ・ポップが少しでも気になる方はぜひお手元に。回るレコードに針を落としてA面1曲目のイントロを待っている瞬間さえも音楽が聴こえる一枚。レコード棚、ブロッサム・ディアリーの隣だね。
寺本将巳(TOWER RECORDS 新宿店 副店長)
2003年ソロ・プロジェクトとしてのファースト作品。ハナレグミ、ユーミン、畠山美由紀など刺激的なコラボレーション、多彩なヴォーカルにも必然性を感じるアレンジと楽曲で聴かせる。中でも“眠りの森”は何度聞いてもため息が出るほど素敵な楽曲、ハナレグミ無くしてはあり得ないというはまり具合、個人的にはこの曲に尽きるというくらい繰り返し聴き浸った曲。インストを挟みながらスタンダードとなる名曲がずらり。ジャパニーズ・ポップスの最高峰として、これからも聴き継がれる名盤。
青木太一(TOWER RECORDS 新宿店 店長)
76年にリリースされた絶品バラードが45にて再発。バックの演奏はタワー・オブ・パワー、彼らの数ある楽曲の中でもトップ・クラスに入るスロー・バラードかと。山下達郎さんが〈サンデー・ソングブック〉でかけたことでも有名な逸品ですね。B面の“絶対絶命”も彼女のファンクネスが十分に伝わるナイス・ミドル!
バレアリックな3枚

先だってリリースされた7インチ2タイトルが即完売した、Masanori Ikedaと金子巧による新プロジェクト。ジャケットの通り、島、海を想像させてくれる音は、どこまでも透き通ったチルアウト・バレアリック・サウンド。

夕暮れのサンセットを思わせるピアノ・インスト。45というのはうれしい!
ソニーのアナログ専門レーベル〈GREAT TRACKS〉から待望の再発。しかも青ヴァイナル仕様とのこと、ってことは音もジャケットも盤も全部バレアリック。
あっ、Slowly“I Like It feat. Jasmine Kara”もありました……。Coastlinesも所属するFlower Recordsからの極上バレアリック7インチ。デヴァージの名曲を安定のレゲエ・カヴァー。こちらもよろしく!
INFORMATION
TOWER VINYL SHINJUKU
東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス10F
営業時間:11:00~23:00
定休日:不定休(フラッグスの休業日に準じる)
電話番号:03-5360-7811
レコードの日キャンペーン2019

STEP1:
2019年11月3日(日・祝)、〈レコードの日〉当日にお買い物された方に〈レコードの日〉ロゴ入り〈特製レコード型ポストカード〉を先着でお渡しします。
STEP2:
「特製レコード型ポストカード」が入った写真を撮影。
STEP3:
Instagramアカウント(@tower_sale)またはTwitterアカウント(@TOWER_Sale)をフォロー
STEP4:
ハッシュタグ〈#タワレコRD19〉を付けて〈特製レコード型ポストカード〉が入った写真をInstagramまたはTwitterに投稿
ポストカード配布店舗:タワーレコード/TOWERmini全店(オンラインを除く)
賞品:キャンペーンに参加された方の中から抽選で2名様に〈タワーレコードギフトカード 10,000円分〉をプレゼントいたします
https://tower.jp/article/campaign/2019/10/21/02












