今月の素敵音楽from2Dao and more!
感情を熱く迸らせる歌声と弦楽を多用したドラマティックな楽曲が魅力のシンガーが初アルバムを完成。梶浦由記らが提供した数々のシングル曲、分島花音やぼくのりりっくのぼうよみらとのコラボ連作に加え、SawanoHiroyuki[nZk]のゲストで歌った“Unti-L”の新ヴァージョンや、阿部真央が書き下ろしたワイルドなロック・チューン“NO FAKE”も収録。まさに百歌繚乱! *北野
Bad Ass Temple Bad Ass Temple Funky Sounds EVIL LINE(2019)
ラップ・バトル・プロジェクト〈ヒプノシスマイク〉より、第6の勢力となるナゴヤ・ディビジョンの初音源が登場。僧侶、V系ミュージシャン、弁護士というこれまたクセの強いキャラクターたちがマイクを回す表題曲は、nobodyknows+のメンバーが楽曲を提供。ハードなギター・リフとスクラッチ、そして男らしい啖呵でゴリ押しする、名古屋めしばりにパンチの効いた濃い口の一曲となっている。 *北野
本人の天真爛漫なキャラクターも愛されているアニソン・シンガーの4枚目のシングルは、キュートな歌い口と彼女史上もっともファンキーなサウンドが最高にマッチした「ぼくたちは勉強ができない!」のエンディング・テーマ。カップリングも激走パンクな“A・WA・WA・WA”ほか、アグレッシヴな2曲を揃えており、全曲を通じて忙しない乙女心を愛らしく表現している。 *北野
女性向けシナリオ×パズルゲームアプリを元にした「スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH」のエンディング曲を収めたシングル。作曲に加えて作詞も岸本亮が手掛けた同曲は、しっとりとした哀愁のなかに微熱を忍ばせたミディアムで、歌い手として招かれた宮本一粋のややハスキーな声質もアダルトなムードにハマっている。ほか、ピアノ・ソロやリミックスなどの別版も収録。 *土田
10周年イヤーを終えて初のシングルは、トオミヨウ編曲の深淵な音像と主役の淡く揺らぐ歌唱が素晴らしすぎる「星合の空」のオープニング曲“水槽”と、吉澤嘉代子×清竜人による室内楽風ポップスが麗しい「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」のエンディング曲“髪飾りの天使”の両A面。2形態で異なるカップリングを含め、表現の幅をさらに広げた力作! *北野
期間限定で公開中の劇場アニメ「フラグタイム」のサントラ。3分間だけ時間を止められる内気な主人公とその秘密を知った人気者、という二人の女子高生の繊細な関係性、青い感情を映し出した物語によく似合う、儚い輝きを帯びたエレクトロニカにうっとり。アトモスフェリックに響くピアノやストリングスの旋律も果てしなく優美で、落ち着いた時間を過ごしたいときの家聴きにもピッタリです。 *土田