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tiny popのゆるい繋がり

――今回のコンピに参加したアーティストたちと、yamadaさんがどう繋がっていったのかを教えてください。まず、ゆめであいましょうを知ったのは?

yamada「2018年ですね。当時参加していた、んミィバンド経由で知ったんだと思います。shim_izuさんという方がいて……」

――宅録音楽家のんミィさん(NNMIE)と、ゆめであいましょうのスプリット・シングルをリリースしたharusai Recordsの主宰の方ですね。

yamada「んミィさんの“ひかりのうた”と、ゆめであいましょうの“おだやかに ひそやかに”には繋がりがあるとshim_izuさんが言っていて、それで知りました。

SNJOくんは、以前TOXXIESというユニットでマリさんと対バンしているんですよね。すごく良かったとマリさんが言っていたので、SNJOくんのTwitterアカウントをフォローしました」

2018年のコンピレーション『慕情 in da tracks』に収録されている、んミィの“ひかりのうた”

ゆめであいましょうの2017年の楽曲“おだやかに ひそやかに”

――そのSNJOくんは、2018年5月に発表されたfeather shuttles foreverの“提案”に参加しています。多くのシンガーが参加したアンセム的な“提案”は、現在ディガー集団〈lightmellowbu〉の成員としても活動するINDGMSKとthaithefishの「Looking For The Melted Crystal」から影響されて作ったんですよね。これは、埋もれた90年代シティ・ポップ・ソングを2人がまとめて紹介したものです。

yamada「hikaru yamada+mukuchiの初ライブのお客さんが3人だったんですけど、そのなかに台車さん(INDGMSK)がいて、知り合ったんです。その台車さんの『シティポップがんばるぞ』というミックスがすごく良くて。それをSoundCloudから非公式にダウンロードして、DAWでバラバラに切って聴いてたんですよ」

――(笑)。

yamada「そのなかでいちばん良い曲は久野かおりの“Adam & Eve 1989”なんですが、それはちょっと良すぎて自分で作れないなと思って。2番目に良かった浜本沙良の“Distance”を参考に作ったのが“提案”です。

90年代のPCM(音源のデジタル・)シンセサイザーやリヴァーブ、ピアノの音色は、以前は苦手だったんですけど、台車さんたちのミックスを聴いたら良さがわかった。それこそ、(80年代のファンクやブギーを再解釈した)デイム・ファンクを聴いたときと同じくらいの衝撃を受けましたね」

feather shuttles foreverの2018年の楽曲“提案 (feat. Tenma Tenma, kyooo, hikaru yamada, 入江陽, SNJO, 西海マリ)”