【小峯崇嗣】

VivaOla “Runway”

現在米ボストンのバークリー音楽大学に在学中のシンガー・ソングライター/プロデューサー、VivaOla。Wez AtlasやTommi Crane、michel koといった、いま注目のアーティストが所属する、東京の音楽/アート・コレクティヴ〈Solgasa〉の一員でもあります。

R&B的でしっとりしたメロディーと現代的で洗練されたポップさが入り混じったサウンドに、彼の透明感あふれる澄み切った美声に圧倒されます。彼にはメール・インタビュー〈6つの質問〉を行っていますので気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

SORI “隔靴掻痒”

愛知出身で、現在は東京を拠点に活動するSSW、SORIのシングル“隔靴掻痒”。シンプルなアコースティック・ギターの弾き語りによる心地良いストロークとリズムに、心に突き刺さるような甘美で琴線に触れる鳥肌モノの歌声がたまらない一曲です。

 

Wu Mang “ミラー”

YOUR ROMACE、MISTAKESのメンバーとして活動した宮内シンジのソロ・プロジェクト、Wu Mangが新曲“ミラー”をリリースしました。80年代ののシンセ・ポップ・サウンドをベースにソウルやファンクなども織り交ぜたスムースで軽やかなメロディーに、耽美でシルキーな歌声に包まれる一曲です。

 

Miyna Usui “Seek Me Hiding”

米NY生まれ、大阪育ちのSSW、Miyna Usuiのシングル“Seek Me Hiding”。イントロから芯がありながら、繊細で妖艶な歌声に、ミニマルでダークなネオ・ソウル・サウンドに酔いしれます。リアン・ラ・ハヴァス(Lianne La Havas)を好きなリスナーにぜひおすすめしたいです。

 

【田中亮太】

Homecomings “Living Life(Live at Tokyo Kinema Club)”

昨年4月に東京キネマ倶楽部で開催したワンマン〈SLOW SUMMITS〉より。ダニエル・ジョンストンの名曲を、弦楽四重奏を加え流麗なチェンバー・ポップとしてカヴァー。めっちゃいい……。なお、このカヴァーは現在受注受付中のスペシャル・ボックスセット『STAIRS』に7インチ・アナログ盤として封入される、とのこと。ホムカミのアートワークを支える名絵師、サヌキナオヤが腕をふるった『STAIRS』の詳細はこちらでご確認ください。9月25日までの受付なので、迷っている方もお早めに。

 

Turntable Films “A Day of Vacation”

Gotchさんのレーベル、only in dreamsに所属している京都出身の2人組が約2年ぶりの新曲をリリース。ポスト・ロック的な細やかなドラミングと華やかなホーン・フレーズが重なるモダンなチェンバー・ポップ。久しぶりに英語詞というのも嬉しい。歓喜の帰還。

 

PULPS “青い鳥”


大阪・八尾市出身のロック・バンドが10月7日(水)にリリースする『the the the』より。フィルムを模したザラついた映像、〈風街〉的な演奏。これはノスタルジー? ファンタジー? いや、たぶんそうじゃない。青い鳥は過去でも夢のなかでもなく、いまここ、にいるのだから。

 

どんぐりず “マインド魂”

マッシヴ・アタック“Teardrop”を彷彿とさせるような冷ややかでダビーなトラックがめちゃくちゃかっこいい。一見意味がないような言葉にはまったく無駄がない。今年後半、〈ゆうとりますけど〉マインドですべてを乗り越えたい。

 

NEHANN “TEC”

音楽のなかで閃光のように消え去りたい。やっぱりロックンロールはそう思わせてくれなくっちゃ。

 

【酒井優考】

パスピエ “SYNTHESIZE”

音楽って、すでにある既存のさまざまなジャンルと、最新の技術を取り入れながら進化していってると思うんです。ある意味それって〈synthesize=合成する、統制する〉じゃん。Mikikiのジャンルで大別するとこの曲も〈Rock〉なんだけど、そういう意味ではロックだけじゃなくEDMとか、ボカロとか、なんとなくラー・バンドっぽさもあるし、それらをも〈synthesize〉したもっともっと最先端のJ-Rockだと思います。すごいぞパスピエ!

 

New Biboujin & Soushi Mizuno “Lost”

僕と小峯さんがイチオシの3人組、New Biboujinがコラボ・シングル“Lost”と“Skin”をリリース。たしかに都市は疲れているけど、音楽のなかだけはストレスがまったく感じない。

 

Mnst. “にじいろワールド”

永山学と寺田創一a.k.a.OmodakaによるユニットMnst.が、Sarah Bonito(サラボニト/ケロケロボニト)をゲスト・ヴォーカルに迎え、初の楽曲“にじいろワールド”を3曲のリミックスとともに本日リリース。寺田さん曰く〈先天性免疫不全だった少女が何かに憑依されて後、突然強力な免疫能力を得て覚醒しちゃう架空の物語の歌で、物語のシーンに合わせて色々なバージョンがあります〉とのことで、特に気に入った2曲目の動画を。ベースがブリブリ効いていて最高です。そういえば昔のシングルはよく表題曲のリミックスが付いてるのがお得感があって好きだったなあ。

 

チアキ “スピンオフ”

なぜかSpotifyにもApple Musicにも出てこない(?)のでiTunesのリンクを(9/1現在リリースされていませんと出てますが、スマホでは買えました)。すでにMikikiで連載を持っていたことも懐かしいシンガーのチアキさんが新曲をサプライズでリリース。元気の出そうなシャッフル調のナンバー。相変わらず面白そうな動画企画もやってるみたいです。