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daynim

タイ・バンコクのファイン・ポップ・レーベル〈Smallroom〉からのニューカマー、daynim。大学の音楽サークルで知り合ったKan(ドラムス)、Get(ベース/サンプラー)、Soe(ギター/シンセ/ヴォーカル/ラップ)、Pleng(ヴォーカル/キーボード)の4人により結成。バンド名はDaniel Caesarの“Japanese Denim”から取られているとか。

タイの早耳インディー・リスナーの間で瞬く間に話題となり、今後の躍進が最も期待される新人バンドのひとつです。

Ginnのコメント

「タイの灼熱の気候が生み出した清涼系オルタナR&B“daynim”。躍動感と疾走感が満ち溢れた楽曲となっています。今年のエンタメ系ショーレースに総絡みしそうな彼ら彼女ら、今のうちから目を付けておいてください!

 

DOGWHINE

DOGWHINEは、バンコクを拠点に活動する、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスに加えサックス奏者をメンバーに擁する5人組バンド。完成度の高いアンサンブルに、敢えて引っ掛かりを持たせた印象的なフレーズ、そして縦横無尽に駆け回るサックスを特徴としています。ライブを重ねるにつれ、今では観客を熱狂させるまでのステージングになり、2019年にはタイの大型野外フェス〈CAT EXPO〉の新人ステージに抜擢。今のバンコクのアンダーグラウンドを騒がせているバンドです。

Ginnのコメント

「インディーロックな疾走感と、ジャジーでブルージーな倦怠感を併せ持つバンド〈DOGWHINE〉。今回ご紹介の曲“Democrazy”(Democracy+Crazyの造語)を始め社会派な歌詞が多く、2014年から2019年まで続いていたクーデターにより樹立された政権へのシニカルな批判や、失業問題、民主主義について歌ってたりします」

 

YONLAPA

所属レーベル〈Minimal Records〉が運営しているタイ・チェンマイのバーで弾き語りをしていたシンガー・ソングライターの〈YONLAPA〉がメンバーを集めバンドとして活動開始。昔からタイ北部には特有の文化があり、チェンマイのバンドは、バンコクのバンドとは違った空気感があるとのこと。楽曲の完成度の高さにより、まだ数曲しかリリースしていないにもかかわらず、チェンマイではもちろん、バンコクすらも飛び越え、日本でもファンがじわりじわりと増加している注目のバンドです。

Ginnのコメント

「チェンマイの新星フィメール・ギター・ポップ・バンド〈YONLAPA〉。南国の太陽のような朗らかなサウンドと、柔らかく包み込むようなヴォーカルが絶妙にブレンドされています。すっと入ってきて鳴り響くキャッチーなメロディー、一度聴いたら癖になること請け合いです」

AORを織り交ぜた心地良いインディー・ロックのdaynim、ヘヴィーなロック・サウンドのDOGWHINE、爽やかなサイケ・ポップのYONLAPAと、注目のアーティストによる3曲を紹介しました。いずれもローカルな魅力と世界の潮流との共振、その両方を感じられる充実した音楽性で、驚かされます。

今後もGinnさんには定期的にタイのアーティストと楽曲を紹介していただく予定です。Ginnさんのキュレーションによるタイ・インディー・シーンのいまを、お見逃しなく!

 


PROFILE: Ginn
タイ・バンコク在住10年以上の日本人。日本とタイのインディーズ・シーンを支援するためのレーベル〈dessin the world〉を主宰。〈日本の音楽をタイに。タイの音楽を日本に。〉をコンセプトに、日・タイ音楽交流のための草の根活動をおこなっている。

オフィシャルサイト:https://dessin-the-world.jimdosite.com/
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Bandcamp: https://dessintheworld.bandcamp.com/
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note:https://note.mu/dessintheworld