レコードストアデイのことがよくわかっておらず、気がついたらピチカート・ワンのLPを買い逃していました。tofubeatsです。まあCDもデカジャケのほうで買ってたしそれで気を紛らわしておきましょう。先月から1か月以上断水していた事務所もようやく水道が開通。トイレを気にせず音楽を事務所で再び聴けるようになりました。もうトピックもそんな程度な感じなんですが今月は気がついたら割と自分的に年内ベスト級の3枚です。

CRIBAS 『La Ofrenda』 Independiente(2020)

最近はレコードかデータでしか音楽を正直買わなくなってきてる(この連載でなんてこと言うねんって感じですが)のですが、CDで購入した1作。レコード店をみていてなんとなく見つけて買ったものなのですが、想像以上の生活へのシックリ具合に鬼ヘビロテな1作となっております。アルゼンチンの……とか前情報なく購入した自分がここまで聞けてるので皆さんもきっとハマるはず。

STEVE ARRINGTON 『Down To The Lowest Terms: The Soul Sessions』 Stones Throw/BBQ(2020)

SLAVEのドラマー兼ボーカリスト、スティーヴ・アーリントンの新作。事前にリリースされたシングルがめっちゃ良くて即購入していたのですが時間差でアルバムが出てました。DAM-FUNKのラブコールによって過去にもリリースがあったストーンズ・スロウより、ということで彼らのサポートを受けて若手ミュージシャンたちがトラックを手掛けていた模様。先行シングルのひとつ、Shiboによる「Keep Dreamin'」はじめ、ソウルフルでありながらモダンなビートとタイムレスなボーカルが光る超名作。

同じくストーンズ・スロウよりこちら。ジャケのビジュアルやVHSっぽい質感のMVを見てなんかちょっと敬遠、というかちゃんと聞いていなかったのですが改めて聞くと全然良い感じですね。アルバム自体の湿度が高めかつ少々サイケデリックでメランコリックな感じは自分好み。こういうタイプのボーカルに弱いです。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸出身のトラックメイカー。自身の作品をリリースするほか、大比良瑞希、Sexy Zone、徳利、CHEMISTRY、中島愛、土岐麻子、向井太一、m-flo、平井堅、山本彩らの楽曲を手掛けています。自身の『TBEP』や『RUN REMIXES』などに加えて、主宰レーベル・HIHATTの5周年EP『HIHATT5TH』もデジタル配信されたばかり! さらに10月29日にはリミックスで参加したミツメの“トニック・ラブ”(mitsume)が12インチ化されますよ! その他の最新情報は〈tofubeats.com〉にて!