コラム

ハワイからグッド・ヴァイブを届けるアロハ・ガット・ソウル(Aloha Got Soul)の世界

季節外れ……なんてことはない! さまざまな色合いを鮮やかに発するハワイ生まれのブリージンなグッド・ヴァイブはいつもここから世界へと広がっていくはず。そんなアロハ・ガット・ソウルの世界へようこそ!

 ここ数年の長いAORブームやシティー・ポップ・リヴァイヴァルの流れもあってかグリーンウッドの山下達郎カヴァー“Sparkle”が何度目かの脚光を浴びるなど、AORやソウル、ファンク、フュージョン、レア・グルーヴなどの文脈で解釈できる新旧ハワイ産の作品が注目を集める機会が多くなっていることにお気付きの人も多いでしょう。そのなかでも10年代半ばあたりからここしばらくの動きをリードしているのが、ロジャー・ボンの主宰するアロハ・ガット・ソウル(以下AGS)というレーベルであります。ホノルルにあるこのレーベルは、2010年にロジャーがスタートさせたブログに端を発しています。

 もともとDJ/ディガーだったロジャーですが、MUROのミックスCD『Hawaiian Breaks』(09年)を聴いて衝撃を受けたことから知られざるハワイ産のお宝ディグに開眼したそうで、AGSのブログを拠点に同名イヴェントを開催するなど徐々に状況を整備し、15年にはレーベルとしてのAGSを立ち上げるに至りました。その第1弾タイトルとなったのは、80年代ハワイアン・ファンクのレア皿として埋もれていたマイク・ランディの7インチ・シングル『The Rhythm Of Life/Tropic Lightning』の、本人からライセンスを得てのリイシュー。そのままマイクのアルバム『The Rhythm Of Life』を復刻し、16年にはストラットでコンピ『Aloha Got Soul(Soul, AOR & Disco In Hawai'i 1979-1985)』を編纂したことで、AGSの名前は一気に世界中のマニアの知るところとなりました。

 現在のAGSは復刻のみならずレーベルの色にフィットする現行ハワイの音楽も送り出しており、この秋からは日本盤のリリースもスタートしたばかり。季節外れなんてことはない、年中無休のハワイアン・グルーヴに酔いしれてみましょう。