BSBにDNAを受け継いだ者たち、BSBのDNAを受け継いだ者たち――その代表的なグループの系譜を駆け足で紹介しよう!
ボーイ・バンド、ヴォーカル・グループ、ティーン・ポップ、ボーイズ・アイドル……と呼び方は何でもいいですが、BSBのやってきたこと通じる欧米男性グループの系統は途絶えることなく現在まで続いています。本来であればジャクソン5やオズモンズあたりまで遡る必要があるのかもしれませんが、紙幅の都合で超大物たちしか入らずです。25年経っても普通にアルバムを出せるBSBの別格ぶりに敬意を表しつつ、一瞬の輝きであろうと長年の活躍であろうと、それぞれの魅力を聴いて確かめていきましょう。

ジャクソン5に憧れたモーリス・スターがボストンでフックアップした少年グループの初作。アイドル性の高いデビュー時とマチュアな時代の2度に渡ってブレイクし、大人のグループへの“Boys To Men”なプロセスを見せていくという点で後進の雛形となった。ボーイズIIメンの源泉という意味ではBSBにも通じる。

ルイ・ウォルシュが〈アイルランド版テイク・ザット〉と狙って集めた5人組で、BSBとは同じ93年結成の同期でもある。ローナン・キーティングとスティーヴン・ゲイトリーのツイン・リードを軸にしたソウルフルな歌唱が持ち味で、95年にデビューすると全英チャートの常連となる。不仲で2000年に解散。2007年に再結成するもスティーヴンが2009年に逝去。25周年を祝う現ツアーでの解散が決定している。
ボーイゾーンの2018年作『Thank You & Goodnight』(Warner UK)

95年に結成され、ルー・パールマンの導きで96年にデビューした5人組。当初はBSBに倣って欧州マーケットに向けたユーロ・ポップ調の曲が多く、徐々にR&B風味を濃くしながら、ジャイヴ移籍作となる2000年の『No Strings Attached』の特大ヒットでBSBを猛追する存在になった。2002年に活動休止し、中心人物のジャスティン・ティンバーレイクがグループを超える存在になったのは言わずもがな。
ジャスティン・ティンバーレイクの2018年作『Man Of The Woods』(RCA)

2001年に登場して2004年に活動休止(翌年に解散)するまで凄まじい瞬間最大風速を誇ったUKの4人組。カットファーザー&ジョーや全米進出前のスターゲイトがループ感の心地良い90年代USアーバン風味の音作りを担い、R&B歌唱のメンバーが揃ったことでネクストのカヴァー“Too Close”や珠玉のラヴソング“If You Come Back”、ポップな“One Love”などが次々にヒットした。2009年の再結成後もマイペースに高品質な作品を送り出している。
ブルーの2015年作『Colours』(Sony UK)

「The X Factor」から最大の成功を収め、久々のボーイズ旋風で社会現象となった5人組。踊らずシンガロングするスタイルも新鮮だった。2016年より活動休止中で、脱退したゼインも含めて個々が活躍中。この2作目ではシェイロン出身のラミ・ヤコブが“Live While We're Young”など多くの楽曲を担当している。

ニュー・エディションを大手にさらわれたモーリス・スターが地元ボストンで集めた5人組で、84年に結成。メンバーの年齢幅を活かしてジャクソン5風とフィリー・スウィート調のソウル作法を併用し、ラップも交えた親しみやすい音楽性で80年代後半に一大現象を巻き起こした。口パク疑惑から一気に失速して94年に解散するが、2008年のリユニオンに成功して復権。合同ツアーを行ったBSBとの関係も何かと深い。
ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの2017年のEP『Thankful』(NKOTB)

トニー・モルティマーを中心にロンドンで結成されたヤンチャ集団で、ラップとダンスを軸にした構成とマンチェ以降のフロア・サウンドで人気を博した。ヒップ・ハウス仕様のデビュー曲“House Of Love”(92年)などのパーティー系からメッセージ性の強い曲までをヒットさせるも99年に解散。再結成を経て活動中。

本人たち主導で結成され、方向性の近いBSBとは前座を務めた縁もあるオハイオ発の4人組。97年にモータウンからデビューし、1000万枚以上のセールスを記録。ニック・ラシェイのバカップル景気を経て2012年に10年ぶりの再結成している。ボーイズIIメン~テイク6志向な本来の持ち味はこの最新作でも明らかだ。

MTVの番組「Making The Band」から誕生したグループで、名前はBSBも生んだフロリダ州オーランドに由来……ってことで、当初はルー・パールマンが後見していた5人組。クライヴ・デイヴィスが大型新人として鳴り物入りで送り出すもこの2作目を残して解散。2013年にリユニオンして現在は4人組で活動中だ。

新規ボーイズが自然に出てきづらくなった状況に業を煮やし(?)、モンキーズ的な成り立ちで生まれた4人組。ニコロデオンの同名TVシリーズから登場人物がそのまま実体化した格好で、本デビュー作ではアーバンからエレクトロまでを配合した爽快なパーティー・ポップを聴かせる。番組終了を受けて2014年に解散。
遡ればメヌードやノー・マーシーのような人たちもいたが、オーディション番組「La Banda」から生まれたこの多国籍ラテン・ボーイズはその枠組を外して並列でも楽しめる。ラテン・アーバンのポップな作法が行き渡ったこの2作目にはリトル・ミックスを迎えた“Reggaeton Lento Remix”も収録。

UK音楽史上最大のポップ・グループのひとつ。もともとマネージャーがゲイリー・バーロウの才能を世に出すために組ませた5人組で、この初作でもディスコやハウスなどダンス・トラックの軽さを活用しつつ多くの曲がゲイリーの書き下ろしだ。ロビー・ウイリアムズ脱退後の96年に解散した際は大騒ぎになった。2006年に再結成した後もいろいろあって現在はトリオだが、90年代よりも成功しているのが凄い。
2018年にリリースされたテイク・ザットの新録ベスト盤『Odyssey』(Polydor)

ルイ・ウォルシュが送り出したアイルランド最高のグループ。スティーヴ・マックらによる5曲のNo.1を生んだこの初作を皮切りに全英チャートでは別格クラスの強さを誇るも、2012年に解散した。昨年に再結成を発表し、スティーヴ×エド・シーランの作となる8年ぶりの新曲“Hello My Love”を1月に発表したばかり!

UKの「The X Factor」から誕生した4人組で、2009年に“Beat Again”でNo.1デビュー。この2作目からはスティーヴ・マック製の変則的なアップ“The Club Is Alive”が全英1位を記録している。NJSにまで及ぶ古今のR&BからEDMまで英国産らしい多彩なポップネスを披露するが、人気のまま2013年に解散した。

オーディションで選ばれて2009年に結成された5人組。デビュー曲“All Time Low”や“Glad You Came”などユーロダンス~EDMを取り込んだスティーヴ・マックの曲が全英1位を記録し、後者はUKボーイズとして過去最高の全米3位まで浮上した。1Dへの口撃などSNSらしい舌禍も起こしつつ2014年より活動休止中。

YouTubeで歌ってみたり個々に活動していたメンバーがSNSで繋がって2016年に結成されるという今風の成り立ちを持つ5人組の初作。まだ総合チャートを賑わすヒット・チューンはないが本作は全米TOP10を獲得済みだ。日本盤ボートラのシングル“Trust Fund Baby”はまたもスティーヴ・マック×エド・シーラン作!
