©Lasp Inc

新たな編曲によるロシアン・ブラスを国内最高峰のプレイヤー達で!

 その音色が〈神の声〉とも称される金管楽器、トランペット。NHK交響楽団の首席トランペット奏者として活躍中の菊本和昭さんは、高度なテクニックとどこまでも美しい澄んだ音で聴衆を魅了するクラシック界、管楽器界のスーパースターだ。

 そんな〈神の声〉の使い手である菊本さんが2021年3月8日(月)、10周年を迎えた東京・ヤマハ銀座ビル内にあるヤマハホールでコンサートを行う。題して〈ロシア ン・ブラス・ナイト! ~菊本和昭と仲間たちによる「展覧会の絵」〉。ロシアをテーマにしたプログラムとブラス・アンサンブル(=金管楽器によるアンサンブル)にこだわった公演だ。

 菊本さんと共演するのは、同じN響の山本英司さん(トランペット)や木川博史さん(ホルン)、池上亘さん、黒金寛行さん(ともにトロンボーン)、竹島悟史さん(パーカッション)、池田幸広さん(チューバ)、読売日本交響楽団の青木昂さん(トロンボーン)、東京都交響楽団の伊藤駿さん(トランペット)といった名プレイヤーばかり12人。これだけの顔ぶれが一堂に会するのは実に贅沢だ。

 プログラムで注目すべきは、クラシックの人気曲であるドミートリイ・ショスタコーヴィチ作曲“祝典序曲 Op. 96”、そして、モデスト・ムソルグスキー作曲“展覧会の絵”の2曲だろう。

 “祝典序曲”は、ご存知のとおり通常はオーケストラによって演奏される壮大な曲。一方、“展覧会の絵”はもともとピアノのための音楽で、モーリス・ラヴェルによって編曲されたオーケストラ版も有名である。果たして、この2曲が金管楽器とパーカッションのみでどのように奏でられるのかは聴いての楽しみだが、新たな音楽的魅力が引き出された演奏になるに違いない。なお、2曲とも今回のコンサートのために新たに竹島悟史さんによって編曲されたものなので、〈初演に立ち会う〉というスペシャルな体験ができる。

 さらに、ヴィクトル・エヴァルドの代表作である“金管五重奏曲 第1番 変ロ短調 Op.5”とオスカー・ベーメの“金管六重奏曲 変ホ短調 Op.30”が金管六重奏で演奏される。いずれも金管楽器の持つ神聖さや軽やかさ、重厚感が味わえる名曲だ。ベーメはドイツ人だが、20代後半よりロシアのサンクトペテルブルクを拠点に活躍したことから今回のプログラムに加えられている。

 菊本さんはじめ国内最高峰のプレイヤーたちが奏でる〈ロシア〉に身も心も酔いしれる一夜となることだろう。

 


LIVE INFORMATION
ロシアン・ブラス・ナイト! ~菊本和昭と仲間たちによる「展覧会の絵」~
2021年3月8日(月)東京・銀座 ヤマハホール
開場/開演:18:30/19:00

■出演:
菊本和昭(トランペット)
川田修一/伊藤 駿/山本英司/重井吉彦(トランペット)
木川博史(ホルン)
齋藤 充(ユーフォニアム)
青木昂/池上亘/住川佳祐/黒金寛行(トロンボーン)
池田幸広(チューバ)
竹島悟史(パーカッション)

■演奏曲目
D. ショスタコーヴィチ(竹島悟史編)/祝典序曲 Op. 96
V. エヴァルド/金管五重奏曲 第1番 変ロ短調 Op. 5(ロバート・キング編による金管六重奏版)
O. ベーメ/金管六重奏曲 変ホ短調 Op. 30
M. P. ムソルグスキー(竹島悟史編)/組曲「展覧会の絵」

■チケット料金(全席指定)
一般/学生:4,500円/3,500円(いずれも税込)

https://www.yamahaginza.com/hall/event/004403/