
〈DEPAPEPE Yamaha Hall Special Live feat. 大瀬戸千嶋〉が2025年2月22日(土)に東京・銀座ヤマハホールで開催される。サックス&エレクトーンのインストゥルメンタルユニット大瀬戸千嶋との共演で、特別な空間において、いつもとは違うDEPAPEPEを見せてくれるであろうこの公演。見どころなどをライター宮本英夫に紹介してもらった。 *Mikiki編集部
勢いを止めないDEPAPEPEと相性ばっちりな大瀬戸千嶋
合言葉は〈インストミュージックをポピュラーに!〉。希少なギターインストゥルメンタルデュオとして、J-POPシーンに確かな足跡を刻み続けるDEPAPEPEが、2025年にメジャーデビュー20周年を迎える。昨年11月にリリースした4年半ぶりのオリジナルアルバム『Purple on Palette』は、〈赤と青を混ぜると紫になる〉というイメージのもと、徳岡慶也と三浦拓也の個性を混ぜ合わせ、2人の個性のグラデーションの楽しさと美しさが味わえる作品だった。これまでよりもマイナー調の楽曲が多め、アコースティック、バンド、ストリングス、フラメンコなど多彩なアレンジを含め、大人びた落ち着きと温かさを感じる素敵なアルバムだった。
その後も勢いは止まらず、1月には俳優の武田真治がサックスで参加した“Snow Flake”(MBSテレビ〈MBSお天気部〉テーマ曲)をリリースしたばかり。2月1日からは、全国6か所を回る〈DEPAPEPE LIVE TOUR “Purple on Palette”〉も始まった。そんな中、2月22日に東京・銀座のヤマハホールで開催されるのが、一夜限りの特別公演〈DEPAPEPE Yamaha Hall Special Live feat. 大瀬戸千嶋〉だ。
大瀬戸千嶋は過去にDEPAPEPEとの共演経験もあり、ファンにはお馴染みの存在だろう。2006年6月、地元・広島にて結成。サックス奏者・大瀬戸嵩とエレクトーン奏者・千嶋里志のユニットで、ジャズをベースにした音楽スタイルこそ違えども、〈聴きやすい、親しみやすい、楽しめる〉をコンセプトに掲げたインストゥルメンタルデュオとして、DEPAPEPEと共通項がある。海外での人気が高く、アジア圏でのCDリリースやフェス出演が多いのもDEPAPEPEと同じ。さらに、2組は大瀬戸千嶋主催のイベント〈インストゥルメンタルカーニバル〉などでたびたび共演してきた。年齢も三浦、大瀬戸、千嶋はほぼ同世代、おそらくプライベートでも共通の話題で盛り上がることが多いのでは?と予想する。つまり、相性はばっちりだ。

何が起きても間違いなく楽しめる公演
しかも、会場となるヤマハホールは日本でも屈指の音響の良さを誇る音楽専用ホールで、室内楽やピアノなどのクラシック演奏、クラシック寄りのジャズ等を中心に公演を行っている場所。PAでの音の増幅は最小限、2本のアコースティックギターとサックス、エレクトーンの共演ということで、通常のバンドスタイルのライブとは異なり、より生音に近いナチュラルな響きが楽しめるはずだ。進行中の〈DEPAPEPE LIVE TOUR “Purple on Palette”〉と、音を聴き比べても楽しいだろう。ヤマハホールならではの木のぬくもりを生かした空間美、ゆったりと座り心地のいい椅子もぜひ楽しんでほしい。DEPAPEPEの三浦はヤマハのギターを愛用していることでも知られ、イベントも行ってきたので、会場との親和性の高さにも注目したい。
ちなみに、大瀬戸嵩は公演の情報が解禁された際、ヤマハホールという会場について〈いつか演奏したいと思っていた〉と投稿していた。大瀬戸千嶋はタイ、中国などでもヤマハと提携しコンサートを行うなどアジアを中心に海外での活動も盛んだが、銀座のヤマハホールには初登場となる。また、彼らがDEPAPEPEと広島以外で共演するのは初ということで非常に貴重な公演だ。
セットリストは未定だが、DEPAPEPEは『Purple on Palette』からの新曲を、大瀬戸千嶋も昨年9月にリリースした『CROSSOVER』からの楽曲をはじめ、代表曲を披露してくれるはずだ。もしかして両者の共演で、レアな曲も飛び出すかもしれない。即興もあるかもしれない。何が起きても間違いなく楽しめる、〈DEPAPEPE Yamaha Hall Special Live feat. 大瀬戸千嶋〉。あなたとわたしの合言葉、2月22日、銀座で逢いましょう。
LIVE INFORMATION
DEPAPEPE Yamaha Hall Special Live feat. 大瀬戸千嶋
2025年2月22日(土)東京・銀座 ヤマハホール
開場/開演:16:30/17:00
出演:DEPAPEPE(ギター)、大瀬戸千嶋(サックス&エレクトーン)
料金(税込):6,500円(全席指定)
主催:ヤマハ株式会社ヤマハホール
■注意事項
※都合により出演者・曲目が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください
※コンサート会場への未就学児のご入場はご遠慮いただいております
※チケット料金には消費税が含まれております
■チケット情報
チケットぴあでのご予約・お申し込み
WEBからのお申し込み:https://ticket-search.pia.jp/pia/search_all.do?kw=284-761
※座席選択可能
Pコード:284-761
一般発売日:2024年11月16日(土)
座席種別:指定席
■お問い合わせ
ヤマハ銀座店
TEL:03-3572-3171(ヤマハ銀座店 インフォメーション)
営業時間:11:00~18:30
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業いたします)
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14
アクセス:https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza.html#access
イベント詳細:https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/hall/event/detail?id=6063
PROFILE: DEPAPEPE
2002年11月徳岡慶也と三浦拓也で結成された、2人組ギターインストゥルメンタルユニット。アコースティックギター2本で、さわやかなメロディーと柔らかな音色で心象風景や喜怒哀楽といった感情、四季折々の情緒を表現する。2005年、アルバム『Let’s Go!!!』でメジャーデビュー。インストの音楽CDとしては異例の15万枚販売数を突破する。インストゥルメンタルのアーティストのデビュー作品としては、日本音楽史上初のオリコンベスト10内7位にランクイン。第20回日本ゴールドディスク大賞にてニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーとインストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーの2冠に輝く。日本国内だけに留まらず海外でも人気が高い。2008年からタイをはじめ韓国、インドネシア、台湾、シンガポールなどでCDをリリースするとともに、アジア圏でも毎年ライブを行っている。タイでワンマンライブも開催し、3,000人もの観客を動員。翌2014年のインドネシアでのフェスではDEPAPEPEだけで10,000人以上もの観客を動員。2025年にはメジャーデビュー20周年を迎える。〈インストミュージックをポピュラーに!〉を掲げ、さらに世代、国境も超えて精力的に活動中!!
PROFILE: 大瀬戸千嶋
2006年6月地元広島にて結成。サックス奏者・大瀬戸嵩とエレクトーン奏者・千嶋里志がお互い関東の音楽大学を卒業後、独自のスタイルにこだわり音楽活動を開始。広島を中心とした活動から、2010年、サウンドプロデューサーに作編曲家・立山秋航を招き『Dream Stage』にて全国流通CDデビュー。2011年より日本テレビ系列、広島テレビ「テレビ派」の番組テーマ曲に“clover”が起用され、広島では毎日テレビで流れる曲として現在も親しまれている。2014年、マツダスタジアムにてインストアーティスト初となる試合前国歌“君が代”を演奏。2016年、結成10周年記念イベントを開催。地元で異例となる2,000人を集めたホールライブを行うなど話題を呼び、広島最大のイベント〈ひろしまフラワーフェスティバル2017〉ではメインゲストに選出され、インストアーティスト初の“花ぐるま”を演奏した。海外での活動は2012、2015年にドイツ公演を行い、2015年から本格的にアジア進出を開始し、タイでは〈Siam Music Yamaha〉と提携、大学公演やバンコクのヤマハホールにてコンサートを展開。また教育の機会に恵まれない中学就学を支援するEDF活動に参加し、タイの子供たちに音楽を届けるツアーや〈シラチャ・ジャパン・フェスティバル〉への連続出演を行う。2018年からは〈Yamaha Music China〉と提携、世界規模の楽器展示会〈Music China 2018〉のヤマハブースにてゲスト演奏、そこから中国全土にて2020年までに30か所以上の会場でライブツアーを行った。コロナ禍明けの2023年にはタイで行われる東南アジア最大級の野外音楽フェスティバル〈BIG MOUNTAIN MUSIC FESTIVAL 13〉に日本人インストアーティストとして初出演を果たし、2024年も連続出演。現在、国内外年間70本以上のライブでステージに立ち〈聴きやすい、親しみやすい、楽しめる〉をコンセプトにサックス&エレクトーンというスタイルで結成18年目を迎え、FMちゅーピー76.6Mhz「大瀬戸千嶋のHappy Time」のラジオパーソナリティーは14年目を迎える。そして2024年4月から山口県、KRY山口放送新番組「熱血テレビサタデー」にて番組テーマ曲に“DICE”が採用され、番組内で〈大瀬戸千嶋の音楽大好き!〉というコーナーもスタート。大瀬戸嵩は広島テレビテレビ派の毎週月曜レギュラーコメンテーター&コーナー〈たーしーとヴィヴァろう〉も担当。千嶋里志は広島文化学園大学客員教授として後進の指導も行っている。