節目のステージを越えて、現状間違いなく上昇気流!? チャンベイビーを迎えてパワーアップした6人が新作『BLOOD COMPACT』で迫る血の盟約とは!?

 年明けから年間200本のライヴを目標に掲げてファーストEP『REINCARNATION』をリリースし、春にはWACK合同オーディションに合格した新メンバーのチャンベイビーを迎えて6人組になったGO TO THE BEDS(以下GTTB)。5月22日には前身GANG PARADEの中野サンプラザ公演でカミヤサキを送り出し、同日に6人での初音源となる“OK”を公開。5月から7月にかけての〈COME AS YOU ARE TOUR〉で全国を巡ったタイミングで、強力なニューEP『BLOOD IMPACT』が届きました。

 

新しいものを6人で作りたい

――チャンベイビーさんはオーディション合宿の時点でGTTB志望でしたね。

チャンベイビー「もともと〈Project WACKちん〉のオーディション受けてて、それまでWACKを知らなくて、WACKの曲をいろいろ観ていくうちにカッコイイと思って」

――加入発表はどう受け止めましたか。

キャン・GP・マイカ「私はもう手を挙げて喜んでしまいました(笑)」

ユイ・ガ・ドクソン「〈ピエ~〉って言ってたな(笑)」

マイカ「愛着が湧くっていうか、ずっとココとペアで審査をやってたし、悩んでるところも観てたから」

ココ・パーティン・ココ「私とは〈WACKちん〉から絡みもあったしね」

マイカ「そう。しかもGTTBに入りたいって言ってくれてて。最初は〈ホントかよ?〉って疑ったんですけど(笑)、素直に嬉しかったし、確実に新しい空気が流れるなって思いました」

ユメノユア「GTTBに誰か入るなら絶対ベビだなって途中から思ってました。ずっと合宿を行く側でも観る側でも経験してるから、だんだん予想屋みたいになってきちゃって(笑)。まあ、それは偶然ですけど、ベビが選ばれるのは納得だったから、私はマイカほど手を挙げてなかったですけど(笑)、〈やっぱり入ってきてくれたね、ありがとう〉みたいな気持ちでした。だって、あれだけWACKのグループがいて、〈GTTBは終わりだ〉みたいな空気が流れてるのに(笑)」

――流れてないですよ(笑)。

ココ「無人島に行ったりして」

ユア「そう(笑)。でも、それをカッコイイって言ってくれて嬉しい気持ちが強かったし、心強かったですね」

――ココさんは合宿で指導する立場でした。

ココ「GTTBは歴の長いメンバーが集まったがゆえに初期衝動とかフレッシュさみたいに自分たちだけじゃ取り戻せないものがあって。そういう初心をベビが思い出させてくれたし、GANG PARADEに区切りがついた段階で、改めてGTTBがスタートラインに立つために必要なものをベビが持っている感じがして、それが刺激になっています」

チャンベイビー

――加入後に印象は変わりましたか?

ドク「180度ぐらい変わりました。〈WACKちん〉の時から私は注目していて」

ユア「〈この子はいい〉とか言ってたよね」

ドク「でも、SNS上で本人が発信する写真とか動画だけの審査だったんで、〈ちょっと写真が可愛すぎるやろ〉とか穿った見方をしていました。実際には写真より可愛くて驚いたし、それ以上に〈ふわふわしてる子かな?〉って思ってたのが、中身は芯があって、がんばり屋さんで真面目で、こんな純粋な良い子がいるなんてって驚きました」

――大絶賛。ミキさんはどうですか?

ヤママチミキ「あの~、わりと人をバカにしてきますね(笑)」

ベビ「してないです」

ミキ「でも、いいことだなと思ってます。それこそ馴染んでないとできないじゃないですか。やっぱり距離が近付いたからこそ、人がヘマしたところで笑ったり(笑)」

――逆にベビさんから見て、他の皆さんの印象は変わりましたか?

ベビ「全員ですか?」

ドク「全員言って。気になる」

ベビ「え、じゃあ、ミキさんはいちばん変わらないかもしれない。ちょっと口が悪い」

ミキ「こうやってイジッてくるんすよ(笑)」

ココ「当たってるよ」

ベビ「マイカさんは綺麗だから怖いかと思っていたんですけど、ちょっと抜けてる」

マイカ「もうバレてる(笑)」

――ドクソンさんは?

ベビ「そのまんま」

――ココさんは?

ベビ「そのまんま(笑)」

ココ「オイ!」

――適当(笑)。

ベビ「で、ユアさんは優しいです。最初は怖そうって思ったけど」

ユア「おっ、優しいに変わったん?」

――わりとハッキリ言うんですね(笑)。

ミキ「度胸があっていいなと思います」

ベビ「え、小心者です。チキン」

ユア「いやいやいや(笑)」

ココ「本番に強いタイプだしね」

ユイ・ガ・ドクソン

――初ライヴから喰らいついていってる感は凄いなと思いました。

ドク「ライヴが終わるとみんな死にかけてるんですけど、ベビがその感覚にまだ慣れてなくて。驚いてて可愛いです(笑)」

ココ「よく映像とかで観る、アイドルがぶっ倒れてる舞台裏みたいになっちゃって」

ベビ「〈ホントにこんなになっちゃうんだ〉って思いました(笑)」

――パフォーマンス面ではこの6人になってどんな変化がありますか?

ユア「いい感じになってきてます。ベビが入ってちょっと抜けができたというか、GTTBはゴリゴリな曲が多いから、それを歴の長いメンバーがやるとどうしても圧が凄いよなっていう感覚もあったから、そこでベビの声だったり存在そのものがGTTBになかった色になって輝いてるし、それがあることで他のメンバーの良さも出たりとか。相乗効果が出てきつつあるのかなっていうのは、ステージ上でも感じますね」

マイカ「ユアちゃんの言う通りなんですけど、私はそれをもっとドカーンと〈新人入りました~〉みたいに見せたいなと思っていて」

――まだできてない?

マイカ「っていうより、がんばりもあってベビは普通にできているので、もっと枠からハミ出してほしいなって。いまは〈この5人にベビが入ったらこんな感じだよな〉の想定内かなって正直思っていて。それがめっちゃ悪いわけじゃないけど、まだイケるなって」

ベビ「その、マイカさんが言ったみたいに、私はちょっとグループに馴染もうとしすぎてたところがあったかもしれないって、ちょっと思ってます」

ココ「いまのベビにしかないものをうちらも引き出さないといけないし、ベビも5人が1年間で作ってきたカラーなんてどうしてくれたっていいと思ってるので、良い意味で。既存のGTTBらしさみたいなのを気にせず、新しいものを6人で作りたいですね。いま課題があるとしたらそれなのかな」

マイカ「5人でいすぎて、〈この曲はこういう振りでこうやって見せるだろうな〉とか、考え方が凝り固まっちゃうのが嫌で。だから、うちらもベビから新しい発見をどんどんしていって、もっとおもしろいグループにしたいなって考えています」

ココ・パーティン・ココ

ギャンパレの血が流れている

――で、今回のEP『BLOOD COMPACT』からはまず最初に“OK”が配信されました。MVが公開された5月22日はギャンパレの中野サンプラザ公演でしたね。

ミキ「中野は素敵な時間だったなと思います。サキちゃんとの最後のライヴなのもあったけど、久々に遊び人(GANG PARADEファンの総称)と対面でギャンパレの曲を一緒に楽しめたし、あのメンバーでまた中野サンプラザに立てたのも凄く良かったです。爆泣きだったから、あんまり覚えてないんですけど(笑)」

マイカ「GTTBが始まってからもサンプラのことはどこかで意識はし続けていました。〈こういうの懐かしいな〉ってギャンパレと遊び人の深すぎる絆を再確認して、GTTBでもこういう空間を作りたいなって思ったし、よりGTTBへの愛が深まった、とても良い日でした」

ドク「ギャンパレを引きずっている自覚はなくて、自分の中では切り替えている気持ちだったんですけど、やっぱり中野でライヴをさせてもらえたことで、やっと良い意味で吹っ切れました。“OK”を歌う気持ちも、あの日があるかないかで凄く違うなって思います」

ココ「5月22日を終えてからはスッキリした気持ちでGTTBに向き合えています。やっぱりGANG PARADEをしっかり受け止める時間が一回もなかったので、これでやっと次に進める準備ができたというか。サンプラで用意していただいた豪華なセットとかを見た時に〈こんな舞台にはしばらく立てないだろうな、そのためにやることはまだまだたくさんあるな〉って思って、GTTBでまた大きいステージをめざしたいなって改めて思いました」

ユア「ライヴの間は夢みたいな感覚でステージにいて、目の前には遊び人のみんながいて、〈GANG PARADEが凄くたくさんの人に愛されるグループになったんだな〉って思って、温かい気持ちでその日を終えました。当日までは〈この曲はもう歌えないのかな〉とか寂しい感情もあったんですけど、終わってみると意外にそこはスッキリしていて。もしギャンパレが最後だとしても、いま新しい場所を作ってもらえて、周りに心強いメンバーがいて、ついてきてくれるファンのみんながいて、そこでがんばらないと意味ないよなって思ったし、そういう場所があることへの感謝みたいな気持ちがより深くなって。今度はSLEEPER(GTTBファンの総称)のみんなと同じような景色だったり、それ以上のものを一緒に作っていきたいなっていう気持ちが芽生えて。まだまだやることいっぱいあるなっていう気持ちになりました」

キャン・GP・マイカ

――そういう諸々からの繋がりを歌ってるのが、イントロにギャンパレの“LAST”をあしらった“OK”ですね。

ユア「そうですね。旧BiSの“primal.”からの歴史を紡いだのがGANG PARADEの“LAST”で、そこからまた繋がった曲として“OK”があって。GTTBが出来てからは自分たちも切り離して〈もう違うものを作らなきゃ〉みたいな意識で活動してきた部分もあったんですけど、やっぱりギャンパレで培ってきたものや、そこで生まれてきた血はずっと自分たちの中に流れているから、形は違うかもしれないけど、中身的な部分や過ごしてきた年月を大切にしながら、新しい形でやっていきなさいという意味も含まれているんじゃないかなって感じています。5月22日を迎えるまで、いまの私たちをちゃんと観れないっていう空気も正直あったと思うから、遊び人のみんなにも素直に〈まだ私たちがんばっているから〉みたいな気持ちで歌ってますね(笑)」

――ベビさんにとっては初音源ですね。

ベビ「歌詞にもいっぱい出てくるんですけど、大丈夫な気持ちになれる歌です。明るい、前向きな気持ちになれる曲」

SLEEPERへの気持ち

――そういう意味では、普遍的な歌でもありますね。で、EPの1曲目“Meaningless”はそのままギャンパレの“イミナイウタ”などを連想させる作りになっています。

ココ「はい。“イミナイウタ”よりも意味のない歌なんですけど、GTTBでやってきた曲の中ではわりと異質な曲で、良いアクセントになるので、ライヴでやるのが凄く楽しみですね。カッコイイ部分とおもしろい部分のギャップみたいなものが見せられる、いい振り幅の曲だなと思ってます」

ユア「歌割も過去最高に細かいです(笑)」

マイカ「振付けはホントに何も考えずに、やりたいものを詰め込んだんですけど。レコーディングの時に松隈(ケンタ)さんから〈軍隊っぽい感じで〉とか歌い方のディレクションがあったので、振りでもそれをちょっと意識したりしましたね。ホントに意味ない、もうわけわかんないところもあれば、カッコ良さが出るところもあって、良いバランスで作れたんではないかなと思います」

――続く“そんなんじゃベイビー”はGTTBでは表に出てなかった愉快なノリの曲で、これはマイカさんの歌詞もいいですね。

マイカ「いつも作詞するってなると〈良いこと伝えなきゃ!〉とか思っちゃって不採用の嵐だったんですけど、真面目な歌詞はたぶんみんなが書いてくれるから、これは夏のリリースだし、何も考えないでパーッと盛り上がれる曲がいいなって思って、いつも使ってるような言葉遣いで書いたら採用されました(笑)」

ココ「字面だけでマイカっぽさが伝わるのが凄いよね」

ドク「〈ぴーひゃら〉とか全部マイカが喋っているのを聞いたことがあるフレーズです(笑)」

――ただ曲自体にはストレートな勇ましさもあって。

マイカ「そうなんです。Aメロとかは、いろいろ〈お前らもうダメだ〉とか言われてたけど、そんなの気にしすぎてもダメだからやっちゃえ~みたいな思いを入れました」

ココ「良いマインド(笑)」

マイカ「誰かと自分を比べて生きててもね、っていう思いがあるんで、〈いぇい〉って生きていこうっていう曲です(笑)」

ユメノユア

――楽しい曲です。続くヘヴィーな“プリーズ!!”はベビさんの作詞です。

ベビ「恥ずかしい」

マイカ「え、めっちゃ好きだよ、これ」

ベビ「いちばん難しそうな曲から先にやっちゃおうと思って、初めて書いた歌詞がこれです。言葉が苦手なんですけど、渡辺さんに〈作詞はありのままのことを書いたほうがいい〉みたいに言われてたから、書き記しておいた言葉を乗せました」

――素直に書けた内容ですか。

ベビ「そのWACKに入る前、合宿行く前の、ニートだった自分のことです」

ココ「ちょっとピリッとした部分っていうか、こういう一面をファンの人も知る機会ってないと思うんですけど、ベビの素の部分が出てる歌詞でいいなって思います」

――次の“GORI GORI”はドクソンさん作詞の怪しい曲になっています。

ココ「ホントこういう曲ばっかだね(笑)」

ドク「確かに、私が作詞させてもらうのって不気味な曲が多くて、これもこの世の終わりみたいな雰囲気なんですけど、ずっと〈終わってな~い〉って歌ってて、ちょっとポジティヴなんです。〈あ、もう終わった〉とか言うけど、自分が終わりだって認めるまでは終わってないし、他人に蔑まれても〈負けないで!〉って思うので、自信がなくて悩んじゃう人の力になればいいなって思って」

ココ「字面で見ると笑っちゃった、〈ごりごりアウトゲス!!〉って何やねん」

ドク「ラップっぽいところは、歌いながらマネージャーの辻山さんに聴かせて〈そこは2文字のほうがいいんじゃない?〉とか意見をいただきながら、音の気持ち良さを意識して出来上がりました」

ココ「何で“GORI GORI”なんですか?」

ドク「ゴリラが好きなので」

ココ「世界一中身のない回答だな(笑)」

ドク「最近は作詞者がタイトルを考えることもあるんですよ」

マイカ「〈何がいい?〉って」

ヤママチミキ

――そうなんですね。それでいうと“Dear”はまさに“Dear”な雰囲気のメロコアで。こちらはミキさんの作詞です。

ミキ「はい、前回のEPの歌詞を出した後に、いままでGTTBでは自分の気持ちを吐露する歌詞が多かったので、次に書く時は誰かに向けて書きたいなって思ってて」

ココ「素敵やん」

ミキ「ありがとう(笑)。あと、うちらは恋愛ソングみたいなのがないから、そういう気持ちを込められたらまた新しいものになるかなって思ってて。今回の作詞をする時に〈じゃあ、誰に対して書く?〉って考えたら、やっぱり自分たちも大変な状況なのに応援してくれているSLEEPERに向けて書くのがいちばんいいなって思って、書いた歌詞です。内容はマジでそのまんまというか、いままでは遠回しに書くことも多かったので、わかりやすい言葉で、受け取ってくれた人の心にスッて入るような歌詞にしたいなと思って書きました」

――歌詞の通り、気恥ずかしい感じで。

ミキ「そうなんですよ(笑)。伝わるように書きたかったので」

――そのように今回もライヴ映えのする曲が揃いました。記事が出る頃にはツアーも終わって、次の動きも見えてきそうですね。

ユア「はい、今回の〈COME AS YOU ARE TOUR〉が全部終わると合計76本になっていて、ライヴを200本やると言っている以上、下半期もまた全国の皆さんに会える機会を作りたいな~って思っています」

――今年そんなにライヴしてる人いないですよね。

ココ「たぶん今年はうちらが世界でいちばんライヴしてると思います。もちろん状況を見ながらにはなりますけど、年内にまたいろいろ考えていただいているので」

ユア「ありがたいことに今回のツアーでは会えなかった方もたくさんいるって言ってもらっていて、少しでも多くの方に会いに行けるよう準備しているので、待っていてくれたら嬉しいです」

マイカ「ベビから最後に何かある?」

ベビ「ここから爆発していきたいです!」

 

GO TO THE BEDSの作品を紹介。
左から、2020年のスプリット盤『G/P』、同年のアルバム『GO TO THE BEDS』、2021年のEP『REINCARNATION』(すべてワーナー)