
覆面ユニットとして始まったジャイルズ・ピーターソン × ブルーイ(インコグニート)によるプロジェクトの初アルバム。ブリット・ファンクをテーマにした洒脱なグルーヴで温故知新なカッコ良さを見せてくれました。続きはあるのか? *出嶌

匿名ユニットとして始まったベン・ウェストビーチ × コンによるソウルフルなハウス・プロジェクトの初アルバム。アンドレア・トリアーナやロイ・エアーズも交えたフロアライクなグルーヴで酔わせてくれました。続きはあるのか? *出嶌

DINOSAUR JR. 『Sweep It Into Space』 Jagjaguwar/BIG NOTHING(2021)
カート・ヴァイルとの共同プロデュースで制作された本作は、オルタナ世代のギター・ヒーローによるツイン・リードに感涙。ハード・ロッキンな意匠はポップな親しみやすさを生み、時折見せるフォーキーな詩情との相性も抜群だ。 *土田

GIVEON 『When It’s All Said And Done... Take Time』 Not So Fast/Epic(2021)
ジャスティン・ビーバー“Peaches”でも注目されたLA出身シンガーの、EPをコンパイルした初のアルバム。名曲“Heartbreak Anniversary”など曲の良さもありつつ、野太くも繊細な歌声が何より素晴らしい。オーセンティックなR&B作品としては2021年屈指の良品。 *出嶌

前作での葛藤を経て、よりストレートかつ王道な表現へと目を向けた一枚。オントレンドなグルーヴは継承しつつ、プロデューサー陣には百田留衣やT.Kuraらメインストリームの面々も招聘し、開放的に自身の核を提示した。 *土田

LAでのロックダウン中に制作された全19曲、2枚組のアルバム。密な空気の楽曲群で2021年の日常にチルアウトをもたらす一方、Mummy-DやAKLO、プム・ヴィプリット、Vaundyらとの共作曲では互いの個性を鮮やかにブースト! *土田

BBCの〈Sound Of 2020〉に選出、ワープとの契約と話題をさらってきたブライトンの5人組がUKインディー界の顔役、ダン・キャリーの援護で完成させた初作。クラウトロック~ポスト・パンク経由でかの地の熱気を浴びるならこの一枚を! *土田

アフロビートならフェミ&マデ・クティの親子アルバムも最高でしたが、前年に逝去した御大がヒップホップにも目を向けて取り組んでいた遺作はやはり外せない。トニーはジョーン・アズ・ポリス・ウーマンらとのコラボ作も出ましたね。 *出嶌

いきなりアルバムを投下してデビューしたWACKの新グループ。露悪的な名ではあるものの、ドラマのあるメンバーが真摯な表現を見せる刹那の美と粗削りなサウンドに熱くさせられました。ナアユ脱退後の新展開にも注目です! *出嶌

はぐれ者のような前作『Schlagenheim』も良かったが、アプローチを変えたこの2作目は現行UKポスト・パンクの先鋭と見なされる超絶大傑作に。超テクニカルな展開など振り切れたようでいて実は明快になっているのも凄い! *出嶌