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CHVRCHES 『Screen Violence』 Goodbye/BEAT(2021)

ホラー・ムービーに着想を得たという、結成10周年の節目を飾ったアルバム。従来の華やかなエレポップにダークな帳を下した音世界はロバート・スミスの客演も納得のもの。ローレンの歌唱表現も含め、バンドはネクスト・ステップへ。 *土田

 

DAVE 『We’re All Alone In This Together』 Neighbourhood(2021)

ブリクストン出身の若きラッパーが傑作『Psychodrama』に続いて投下した2作目はストームジーとの“Clash”のほか、ウィズキッドやジェイムズ・ブレイクも参加。UKラップの層の厚さや幅の広さも見えてくる大傑作でした。 *出嶌

 

J. COLE 『The Off-Season』 Dreamville/Roc Nation/Interscope(2021)

プロバスケ選手としても活動するなかで発表した通算6作目にして6枚目の全米首位作品。21サヴェージ&モレイとのヒット“My Life”やリル・ジョン使いなど撒き餌の多い作りも賑やかで、勝ちっぱなしなのも頷ける快作でした。 *出嶌

 

JORDAN RAKEI 『What We Call Life』 Ninja Tune/BEAT(2021)

トム・ミッシュやロイル・カーナーとのコラボでさらに名を上げたシンガー・ソングライターが、コロナ禍の期間に作った力作。バンドとの制作に取り組んだ成果か、過去作よりも骨太な人間味に溢れていました。 *出嶌

 

KSI 『All Over The Place』 RBC/BMG(2021)

YouTuber出身のUKラッパーによる2作目で、2ステップやハウス、トラップなど多彩な曲をクレイグ・デヴィッドやポロGら豪華な演者と柔軟に披露。これもまた英国ラップのスタイルの多様さを示すポップな佳作であります。 *出嶌

 

LITTLE SIMZ 『Sometimes I Might Be Introvert』 Age 101/BEAT(2021)

UKでのアイコニックな評価を日本にも改めて知らしめることとなった人気ラッパーの通算4作目。ソウルフルなプロダクションを仕掛けたインフローの名声もクレオ・ソルやジャングルの新作と相まってさらに高まりました。 *出嶌

 

PARK HYE JIN 『Before I Die』 Ninja Tune/BEAT(2021)

韓国出身、LAを拠点とする才媛の初作。ハウス/テクノ/ヒップホップが基盤の簡素なトラックとロウなラップ/歌唱は地下ムードを纏っているものの、ファッション系メディアも注視する佇まいも含め、次なるアイコンの予感が。 *土田

 

鞘師里保 『DAYBREAK』 Savo-r(2021)

モーニング娘。卒業から数年、その一時代を牽引した彼女の待望のソロ・デビューは2021年の大きなトピックでした。宮野弦士ら多彩な作家陣と夜明けを描いたこの初EPに続き、新年早々に控える次作も楽しみです! *出嶌

 

SNOH AALEGRA 『Temporary Highs In The Violet Skies』 ARTium/Roc Nation(2021)

各国から新進R&Bシンガーが多く世に出たなか、ノーIDによるアーティウムの最新アクトはスウェーデンから。ジェネイ・アイコら先達よりも遡ってシャーデー風味な佇まいは時代の連環を感じさせるものでした。 *出嶌

 

SPICE 『10』 VP(2021)

どうしてもフィジカルは薄くなりつつある最新レゲエ作品ですが……00年代から活躍してきた〈ダンスホール・クイーン〉の初作はマスト! ショーン・ポール&シャギーらの援護も受けたパワフルで華やかな一枚でした。 *出嶌