インタビュー

戸澤采紀、若きバイオリニストがめぐろパーシモンホールでの公演を前に語る

「ベートーヴェンは自然で澱みのない音楽」

photo: SmileStyleStudio

「ベートーヴェンは自然で澱みのない音楽」

 「日本音楽コンクール」での最年少優勝(15歳)で注目を浴びて以来、躍動感溢れる音楽で高く評価されているヴァイオリニスト、戸澤采紀。ヴァイオリニストを両親に持ち、早くから音楽に開眼、ソロから室内楽、オーケストラまで積極的にチャレンジしている。

 「ヴァイオリンをやりたいと思ったきっかけがマーラーの第7交響曲だったので、オーケストラで弾きたいというのは最初からあったんです。ヴァイオリンでやっていけるという自信のようなものも、割と早くからありました」。

 父の戸澤哲夫は東京シティフィルのコンサートマスター。1月にはシティフィルの定期でラロの“スペイン交響曲”にソリストとして登場、父娘共演を果たした。

 「ラロは全曲弾いたのは初めてで、長い曲ですし、集中力を保つのが大変でした。でも尊敬する高関健先生との共演で安心感がありましたし、最新のスコアを勉強できて楽しかった」。

 戸澤は新しい学びにとても積極的だ。昨秋からはドイツのリューベックで「とことんまで削ぎ落として曲の本質に迫る演奏に感銘を受けた」というダニエル・ゼペックに師事。またレオニダス・カヴァコスのマスタークラスに参加して刺激を受けたという。

 「シベリウスの協奏曲を弾いたのですが、知っている曲のはずなのに気づきが多く、こうやって楽譜を読むんだ!という発見がたくさんありました」。

 3月にはめぐろパーシモンホールの〈フレッシュ名曲コンサート〉で、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲に初挑戦する。

 「なぜかベートーヴェンを弾くときは身構えてしまっていたんです。でもドイツ人のベートーヴェンへの取り組みを見ていたら、考えていたより自然で澱みのない音楽だと思えるようになりました」。

 指揮の鈴木優人とは初共演だが、カヴァコスのマスタークラスも見に来てくれて感動したという。

 めぐろパーシモンホール大ホールでは、コロナ禍のためにカルテットを大ホールで演奏するという貴重な経験をした。

 「大ホールだと、普段のカルテットの弾き方だとこじんまりしてしまうのですが、リハーサルを重ねていくうちに響くようになり、バランスもいいホールだと。お客様も温かくて素敵な経験でした」。

 1月末にはファーストアルバムをリリース。「幸せな気分とシリアスな雰囲気の両方」を味わってほしいという意図で選曲がされた。

 「人間の可能性は無限大。いろんな経験をした先にある世界が素敵だと感じています」。

 


LIVE NFORMATION
フレッシュ名曲コンサート:鈴木優人 × 戸澤采紀 × 東京交響楽団
2022年3月5日(土)東京・目黒 めぐろパーシモンホール 大ホール
開場/開演:14:15/15:00
曲目:オール・ベートーヴェン・プログラム ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61/交響曲第7番 イ長調 Op.92
料金(全席指定):S席 4,000円/A席 3,300円/学生 1,000円

■本公演LIVE配信実施!
視聴券:1,000円
取り扱い:チケットぴあ(オンライン販売のみ)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2193141
※アーカイブ配信あり:2022年3月19日(土)23:59まで

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団/公益財団法人東京都歴史文化財団(東京文化会館)
企画協力:東京オーケストラ事業協同組合

■キャンペーン公演動画公開中
2022年1月8日に小ホールで開催した戸澤采紀〈キャンペーン・コンサート〉をYouTubeで無料公開中!

チケット取り扱い(めぐろパーシモンホールチケットセンター):03-5701-2904(10:00~19:00)/https://www.persimmon.or.jp/

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主催/お問い合わせ:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 03-5701-2913

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