ピアノに、シンセサイザーなどを駆使し、自在にジャンルを横断するコンポーザー=ピアニスト、フランチェスコ・トリスターノ。今作では原点に回帰し、ルネッサンスや初期バロック音楽を録音。ストレートに弾いているものや、オリジナルをベースにトリスターノが即興を加えたトラックもあり、さらに自身が作曲したバロック風のオリジナル曲を組み合わせ、トリスターノが現代のリスナーに贈る“古い”のではない“新しい”バロック・アルバムを作り上げている。トリスターノのオリジナル曲の数々は、バロックらしい際立つリズム、パッセージで颯爽と紡がれる。どこか瞑想的で、郷愁も感じつつ、落ち着くのです。