エモさと熱量に溢れた楽曲で暴れ狂う5人組が登場!
21年夏、〈アイドル界を暴れ狂う〉をキャッチフレーズに立ち上がったMADMAO(マオマオ)。その名は〈狂った猫〉という意味を持ち、がしかし、猫という生き物は実に気まぐれなもので、すましていたかと思えば鼻先をスリスリ……っていう、つまりはその、MADMAOもいろんな表情を楽曲やパフォーマンスで見せながら、半年余りのあいだにしっかりとファンに〈迎えていただいている〉ところだ。
ふたばゆり「次々あがってくる新しい曲が〈楽曲派〉の人に刺さるような感じで、〈なんだ、このアイドルは!?〉みたいになっているのがMADMAOのいいところなのかなって思ってます」
ナノミュー「Twitterとかで検索すると、〈MADMAOよかった〉っていう声がライヴするたびに増えてて。どこに刺さるかわからないので、いろんなジャンルのイベントに出ているんですけど、わりとどのジャンルでも〈よかった〉って言ってくれる人がいるので、けっこう味をしめてますね(笑)」
グループのリーダー的存在でもある猫田みみ、アンニュイな雰囲気を漂わせるラップ担当の空野およぐ、萌え声が得意な末っ子の桃乃もも、主にリード・ヴォーカルを担当する人懐っこいキャラのふたばゆり、ネオギャル担当のナノミュー……というメンバーそれぞれのキャラ立ちもさることながら、一見さんを惹きつけるMADMAOの魅力は、本人たちが言うように楽曲によるところも大きい。EDMをベースにしたサウンドにポップさを掛け合わせた楽曲は、Yunomi、Zekk、ずんだPらネット界隈でその名を広めていったコンポーザーによるもので、その半数では猫田みみが作詞を手掛けている。
猫田みみ「いただいた曲を聴いて最初に感じたことを大事にして、さみしいとか不安とか、その時の感情に沿うように。いつも締め切りの3日前ぐらい、そこでぐっと集中して書きますね」
ゆり「こんなエモい歌詞を書いてて、どんな人生を送ってきたんだろう?って思った」
みみ「話してよく驚かれるのは、中学生ぐらいのときに家の電気とガスと水道が全部止まったときがあるっていうことですかね(笑)」
そんな切ないエピソードが歌詞のエモさに繋がっているかはどうかはさておいて、このたびめでたく、MADMAOの初CDとなるミニ・アルバム『MADorDIE』が完成した。けたたましく鳴り響くサイレンが〈ただならぬことの始まり〉を告げるライヴのオープニングSE“overture(1.0)”を皮切りに、ライヴで盛り上がること必至のパワフルなタイトル・チューン、ハードエッジなテクノ・サウンドを聴かせた先行配信曲“2Face”、メンバーの自己紹介ソング“self-introduction”、CDのみ収録の“ease(KO3 remix)”など、ライヴさながらの流れで送る7曲。〈狂う〉か〈死ぬ〉か――いずれにしても、これを聴けばMADMAOと運命を共にしていくしかないよねっていうぐらいの熱量が作品から溢れている。
桃乃もも「自己紹介ソングとかは個々のキャラを見せられるところだし、普段あまりMCとかも多くないので、こういう人ですっていうのが伝えられていいなと思いました」
みみ「自己紹介ソングって、売れてるアイドルがやるイメージだし(笑)、それができたのがすごく嬉しいね」
空野およぐ「私個人が推す聴きどころは、やはり(私の)ラップのパートですね!」
ナノミュー「“2Face”の途中で笑い声を入れたのは私のアイデアで、“手を掴んで、君となら、いつまでも”の落ちサビでもメンバー同士めっちゃ喋ってるところがあって。自由さが出てておもしろいなって思うし、カッコイイっていうだけじゃない印象を残せる曲になったんじゃないかなって思います」
ゆり「“ease”はもともとエモい曲なんですけど、リミックスでさらにエモくなりました」
みみ「“ease”には〈これからがんばっていこう!〉っていうテーマがあったんですけど、“MADorDIE”はそれよりもさらに前向きな歌詞。自己紹介ソングでは〈みんな推してね〉って熱がこもってるし、“手を掴んで、君となら、いつまでも”は〈みんなと一緒にもっと上にいこうよ!〉って、もっと力強い。そういうふうにストーリーを作っているので、これからの楽曲にも繋げていきたいと思ってますし、そこは見つめ続けていてほしいところですね!」