1979年1月28日にFM東京でオンエアされた〈デンオンライブ・コンサート〉が初商品化された。セットリストには、両者の強い結びつきを証明する“悲しきセクレタリー”やこの時期ならではの名カヴァー“マイ・ネーム・イズ・ジャック”などが並んでいるが、鈴木慶一の溌溂たる歌唱(特に“スタジオ・ミュージシャン”の熱唱が感涙モノ)、その場の空気を瞬時に一変させてしまう佐藤のマジカルなパフォーマンスなど聴きどころ豊富で、短いながらも中身の濃さは折り紙付き。レアな発掘作品という領域を越えて純粋な感動を運ぶ音盤となっているので、年代問わず幅広いリスナーにおススメしたい。