デ・ラ・ソウルのアルバム6作が2023年3月3日(金)にストリーミングサービスで配信される。

88年に米アミティヴィルで結成された、ポス(MC)、トゥルーゴイ(MC)、メイス(MC/DJ)からなるヒップホップトリオ、デ・ラ・ソウル。彼らが89年にリリースしたデビューアルバム『3 Feet High And Rising』は、ヒップホップ史に残るニュースクール時代の名盤としての評価を確立している。

そんな『3 Feet High And Rising』のほか、『De La Soul Is Dead』(91年)、『Buhloone Mindstate』(93年)、『Stakes Is High』(96年)、『Art Official Intelligence: Mosaic Thump』(2000年)、『AOI: Bionix』(2001年)という初期の6作は、有名作であるにもかかわらず、長らくストリーミングサービスで配信されていなかった。その背景には、サンプリングの権利のクリアランスやレーベルとの契約の問題があったという(今回の解禁に至るまでの経緯などについては、ワシントン・ポスト紙の取材記事が詳しい)。

2019年など、過去にもカタログの配信に向けた動きは見られていたが、1月3日、ストリーミングで聴けるようになることがついに正式に発表された。

今回、配信がスタートするのは、マジックナンバーである〈3〉が3つ並んだ2023年3月3日。クラシック『3 Feet High And Rising』のリリースから34周年の日でもある。配信は、メイスのレーベルであるAOIから行われる。

さらに、『3 Feet High And Rising』に収録されている名曲“The Magic Number”が7インチシングルとカセットで、『3 Feet High And Rising』がヴァイナル(イエロー/マゼンタ/ブラック)とCD、カセット、デジタルダウンロードでリリースされることもアナウンスされている。

待望の、デ・ラ・ソウルの名盤のストリーミング配信の解禁。往年のファンにとっても新しいリスナーにとっても、このうえなくうれしいニュースだ。もちろん、フィジカルも手に入れたいところ。