〈宅見将典(Masa Takumi)第65回グラミー賞 “最優秀グローバルミュージックアルバム賞” 受賞記念ライブ〉が2023年5月13日(土)にビルボードライブ東京で開催される。同公演は、配信も行われる。

78年、大阪生まれの作曲家/ソングライター/プロデューサーの宅見将典。第65回グラミー賞®での受賞は大きな話題になったが、それ以前から国際的に高く評価されていた音楽家だ。

オフィシャルサイトのバイオグラフィーによると、プレイヤーとしての出発点は8歳のとき、小学校のブラスバンドでトランペットを吹いたことで、X JAPANのYOSHIKIから影響を受けて12歳でドラムを叩きはじめ、作曲も始めたという。そしてドラムス、ギター、ベース、ピアノの演奏を独学で習得していったそうだ。

宅見はその後、ロックバンド〈siren〉のドラマー/ソングライター/プロデューサーとして2001年にメジャーデビュー。sirenは2004年に解散したが、以降は作曲家およびプロデューサーに転身し、映像音楽なども制作するようになり、キャリアを築き上げていった。

日本やそれ以外のアジアの各国のアーティストの作品の作曲とプロデュースで活躍した宅見は、EXILE、DA PUMP、AAA、KARA、FT ISLAND、パクヨンハ、私立恵比寿中学、XOX、渡辺麻友、ノースリーブス、DAIGO、モーニング娘、相川七瀬、小林太郎、近藤晃央、アンダーグラフ、ViViD、Alice Nine、DIR EN GREYといった数々の著名アーティストのヒット曲に携わる。なかには200万枚以上を売り上げたアルバムもあり、宅見が作曲したAAA“CALL”(2011年)は第53回日本レコード大賞で優秀作品賞を受賞する快挙を成しとげた。また、「涼風」(2005年)、「ウィッチブレイド」(2006年)、「CLAYMORE」(2007年)など、アニメのサウンドトラックを制作していることでも知られている。

AAAの2011年のシングル“CALL”。作曲は宅見将典

宅見はさらに、アメリカへとグローバルに活動の領域を広げ、レジェンダリーなアーティストたちとの共演を果たすことに。2012年にはミスター・ビッグのボーカリスト、エリック・マーティンのソロアルバム『Mr. Rock Vocalist』にプロデューサー/ギタリスト/ドラマーとして参加。さらにドラマー、テリー・ボジオの日本単独ライブ〈ヒストリー・オブ・テリー・ボジオ〉では音楽監督という大任を務めた。

また、2013年には伝説的なレゲエアーティスト、スライ&ロビーによる〈スライ&ロビー・アンド・ザ・ジャム・マスターズ〉名義の作品『Reggae Connection』にギタリストとキーボーディストとして参加。同作は、第56回グラミー賞にノミネートされた。その後もスライ&ロビーとSPICY CHOCOLATEとの共演作『The Reggae Power』(2015年)に参加し、グラミー賞に再び、連続でノミネートされた。これによって宅見は、グラミー賞の投票権を持つボーティングメンバーになった。

SPICY CHOCOLATE and SLY & ROBBIEの2015作『The Reggae Power』ダイジェスト

2018年には米LAに移住。アメリカで音楽活動を続けている。

そんな世界の最前線で活躍する宅見は、2022年9月に〈Masa Takumi〉名義でソロアルバム『Sakura』をリリースした。同作が第65回グラミー賞®の最優秀グローバルミュージックアルバム賞を日本人として初めて受賞したことはここ日本でも大きく報じられ、その快挙を記憶している方も多いはず。

MASA TAKUMI 『Sakura』 Utanashi(2022)

『Sakura』は、日本の伝統楽器を中心にしたアンサンブルで録音した作品で、日本文化の美意識とアメリカンサウンドを融合させたアルバムだ。アジア系の活躍や日本、ひいてはアジアのカルチャーが欧米圏で改めて評価されている時代の流れも追い風になったのだろう、日本の伝統を受け継ぐサウンドの、現代的な昇華の手腕が高く評価され、受賞を果たした。

2022年作『Sakura』収録曲“Sakura”

2022年作『Sakura』のドキュメンタリー動画

今回のビルボードライブ東京での公演は、その受賞を記念したものだ。

このライブでは、傑作『Sakura』が敏腕プレイヤーたちによって生パフォーマンスされる。宅見がピアノ/ギター/ドラムスなどをマルチプレイヤーとして操るほか、ロン・コーブ(フルート)、丸田美紀(箏)、楯直己(パーカッション)、クラッシャー木村(ストリングス)という強力なメンバーによる演奏で『Sakura』の世界が表現される。

2022年作『Sakura』収録曲“Sakura”のスタジオライブ動画

なお、2ndステージは有料配信もある。スケジュールが合わないという方、会場に足を運べないという方は、『Sakura』のサウンドを自宅などでじっくりと堪能するのもいいだろう。

グラミー賞受賞後初、『Sakura』の世界がビルボードライブ東京で展開される、このプレミアム公演。配信でも楽しめるとはいえ、1日限りの貴重な機会を絶対に見逃さないでほしい。

 


LIVE INFORMATION
宅見将典(Masa Takumi)
第65回グラミー賞 “最優秀グローバルミュージックアルバム賞” 受賞記念ライブ

2023年5月13日(土)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:16:00/17:00
2ndステージ
開場/開演:19:00/20:00
※2ndステージ生配信あり(詳細は下記)
サービスエリア/カジュアルエリア : 8,000円/7,500円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14071&shop=1

■配信
2023年5月13日(土)
開演:20:00
販売期間:2023年2月28日(火)13:00~2023年5月20日(土)21:00
視聴可能期間:2023年5月13日(土)20:00~2023年5月20日(土)23:59
一般/Club BBL会員:2,900円/2,500円
https://eplus.jp/masatakumi-st/

■メンバー
宅見将典(Masa Takumi)(ピアノ/ギター/ドラムス 他)
Ron Korb(フルート)
丸田美紀(箏)
楯直己(パーカッション)
クラッシャー木村(ストリングス)

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※本公演の2ndステージは配信ライブ用の映像収録が行われます。お客様が映像に映り込む場合がございますので、あらかじめご了承ください
※ご来場前に必ず〈新型コロナウイルス感染症対策について〉のページ内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html