タイのETC.が来日! 5人が語る、EP『Cruisin’ Till Sunrise』に込めた日本愛と来日公演
ETC.『Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング』
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- 2023.05.31

日本の音楽へのリスペクトとメンバーの個性
――新曲“Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング feat. Neighbors Complain”はとてもアーバンでグルーヴィー、自然と踊ってしまう魅力があふれている曲ですが、タイ語、英語、日本語の3か国語を歌詞に入れ込むにあたり気を付けた点を聞かせてください。
ソー「Neighbors Complainは日本語、ETC.はタイ語でそれぞれの言語で歌うことがベースということですね。Neighbors ComplainとETC.間の共通言語は英語だったので、お互いに一緒に歌うのは英語にする流れにしました」
――ヌンさんの日本語はどこで習われたのですか?
ヌン「タイで作詞をしてもらったルリさんにレコーディングで指導してもらいました。ソーは日本語を少し話せるので、発音を見てもらいつつ、ローマ字で書いた歌詞で歌いました。ルリさんとソーにディレクションしてもらい、なるべく日本語に聴こえるようにがんばりました。本当に難しかったです」
――流暢な日本語だったので本当にびっくりしました。
ヌン「本当に(笑)! また、日本のアーティストとこういったコラボをもっともっとしていきたいので、これからも日本語をがんばります!」
――Jフュージョン、R&B、シティポップ、メジャーなJ-Popの最新トレンドまでフェイバリットにあげていると聞きました。このような日本のアーティストの音楽がETC.の楽曲制作に何か影響を及ぼしていますか? またそれはどんなところでしょうか?
ヌン「いろんなアーティストに影響を受けました。カシオペア、T-SQUAREはレストランでライブをやっていたときからファーストアルバムを制作するときもずっと聴いてきていましたし、久保田利伸、角松敏生、山下達郎、中島美嘉など色々なアーティストの影響を受けてETC.サウンドを作ってきました。ちなみに、タイでT-SQUAREのカバーをやったら、タイのファンはポカーンとしていました(笑)」
オーレ=パイロート・タマロット(ギター)「昔からコンテストやいろんな音楽祭に出ていたんです。T-SQUAREとカシオペアとTRIXのコピーをやっていました」
ミント=ポーラチャヤー・ラームヨーティン(ベース)「渡辺貞夫もね」
――今作のEP『Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング』に影響した曲はありますか?
ヌン「ほぼ全曲です(笑)」
ビー「特に“Blur:ボンヤリ”はすごく日本の音楽の影響が濃いですね」
ヌン「EPのジャケットにある夕焼けをイメージしながら、日本でも受け入れてもらえるようなシティポップにしました。日本の音楽の影響をしっかり取り入れています。」
――『Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング』の曲で聴いてほしいポイントを教えてください。
ヌン「ETC.らしいメロディを聴いてほしいです。5曲中4曲でタイ語がオリジナルですが、今回4曲とも日本語歌詞で収録しているので、日本語歌詞でのETC.のハーモニーや曲調、メンバーそれぞれの楽器での個性を聴いてほしいです」
ビー「同じくですね。今回、タイで人気の曲を選曲して日本語化したので、もし今作を聴いてもらえたなら、他のETC.の曲も聴いてほしいなと思っています」
ミント「1曲目“Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング feat. Neighbors Complain“で今回トークボックスを使っていて、すごく新鮮なサウンドが出来たなと思っているので、是非聴いてほしいです」
オーレ「ラブソングが多かったので、曲だけではなく歌詞も聴いてほしいです。全部タイ語の歌詞をそのまま日本語化したのでETC.らしさを感じてもらえればなと」
ヌン「タイの曲はストーリーや曲、歌詞の展開が日本とは違うので、日本とは違う視点を感じてほしいですね。ラブソングと言ってもラブソングのコンセプトもタイと日本では違うのでそういう点も感じ取ってほしいです」
ソー「タイ人がはじめて日本語を歌ったというのがポイントですね。ヌンが全曲歌いましたし、コーラスは全て私が担当してがんばりました」

音楽への深い探求心、音楽がタイと日本をつなぐ
――日本の滞在で気になった音楽はありましたか?
ソー「日本語の曲をたくさん聴きました。古い曲も最新曲も聴いて、それをメンバーにシェアしました。郷ひろみ、玉置浩二、Official髭男dism、藤井風など色々なアーティストの曲が頭の中に流れています。日本に滞在している間に日本語の歌を聴いていると日本の街や生活にぴったり合うようなサウンドになっているのでとてもはまっています。日本語の歌を聴いて日本の街を歩くことで、自分が日本のアーティストのMVの中にいるような雰囲気になるので、毎回日本に来るたびにやっています(笑)」
ビー「日本に来てライブハウスへ遊びに行っています。そこで若手のバンドからプロのバンドまでみていて、すごく面白かったと思うのは、タイと日本のオーディエンスの違いですね。タイと日本では〈音楽を聴きに来ている感〉が違って、日本では真剣にずっと聴いているという感じですね」
ミント「タイでは2曲演奏してちょっとトークするというようなやり方をするので、トークを面白くしないといけないというのがあるのですが、日本はトークも少なく、音楽好きが集まっている感じがしました」
ヌン「今日はタワーレコード渋谷店に来ているので、店内でいろいろ試聴してまた新しいサウンドを探したいですね。昔、タイにタワーレコードがあったときからずっと通っていたので、タイから無くなってからは、毎回日本に来るときには必ずタワーレコードに行くようにしています。ストリーミングが主流となった世界の中で、唯一パッケージを守っている場所なので、世界で最高の場所です。ハリー・ポッターの図書館みたいに世界中の音楽がここに集まっているのがいいですね」
――タイフェスティバル東京2023、新代田FEVERでライブ、プレイした感想を教えてください。
ヌン「日本に来る前はすごいワクワクしていて、日本に着いてからはうれしくて夢みたいでした。ライブ当日に驚いたのは、日本人のファンが来ていたということでした。サウンドチェックからライブハウスに来ていて、CDとかTシャツとかを持ってきてくれていたことに驚きました。うれしかったです!」
ミント「日本にはタイの留学生が多いので、留学生も来てくれたことがうれしかったです。新代田FEVERでのライブはNeighbors Complainと一緒だったのですが、ライブ後、一緒に飲みに行ったんです。すごく楽しく交流できて、違う国同士だけどとても意気投合しました。Neighbors Complainとはオンライン上で制作していたので、今回初めて会ったんですね。初めて会ったのに意気投合して朝まで飲んで楽しくやっていました」
ヌン「運命の人というかソウルメイトというか、違う国なのに共に音楽好きで、好きな音楽もフィーリングやノリも一緒で波長がめちゃくちゃ合いました」
ビー「Neighbors Complainと意気投合できたので、また曲を作りたいし、今度は彼らをタイに連れていきたいですね(笑)」
ソー「ETC.とNeighbors Complain は日の出までクルージングしました。(笑)公演後、ホテルに一旦集まってから飲みに行くことになったのですが、待機中のホテルで盛り上がりすぎて怒られました(笑)」

――最後に日本のリスナーに一言お願いします。
ソー「ETC.のメンバー全員、子供のときから日本語の曲を聴いています。今のETC.らしさは、例えると、お父さんが日本、お母さんがタイで、その子供がETC.と言えます。間違いなくETC.のDNAの中には〈日本〉が入っています。今回CDを出せること、日本で公演ができることを光栄に思っていますし、ETC.の中にある〈日本のDNA〉を日本のみなさんにお見せすることが出来てすごくうれしく思います。ETC.のサウンドを聴いてもらって、もっともっとETC.の音楽に触れてください」
RELEASE INFORMATION

リリース日:2023年5月22日(水)
品番:ETC-001
フォーマット:CD
価格:2,000円(税込)
タワーレコード渋谷店限定販売
TRACKLIST
CD
1. Cruisin’ Till Sunrise:日の出まで クルージング feat. Neighbors Complain
2. Blur:ボンヤリ
3. 真実はターイ
4. HUG
5. ダレノテイギ?