チャーリー・XCXがニューアルバム『BRAT』を本日6月7日にリリースした。

イギリス出身、先鋭的な独自のエレクトロポップを歌うシンガーのチャーリー・XCX。2023年は映画「バービー」の音楽に参加したことも話題になったが、今回の新作『BRAT』のリリースに向けて今年に入ってから“Von dutch”“Club classics”“B2b”“360”とシングルを立て続けにリリースしていた。さらに〈Boiler Room〉など各国のイベントに〈PARTYGIRL DJ SET〉として出演し、アディソン・レイ、ロビン、ヤング・リーン、ジュリア・フォックス、クロエ・セヴィニー、 レイチェル・セノット、スクリーム&ベンガといった数々のアーティストや表現者を巻き込んだキャンペーンも展開した。

アルバムへの期待が高まっていた中、前作『CRASH』から6年ぶりの新作にして、6作目のスタジオアルバム『BRAT』をついにリリースした。

『BRAT』には高尚なアートと社会批評を軸に構築されたクラブポップが散りばめられており、前述の4曲も収録。チャーリーとA. G. クック共同でエグゼクティブプロデューサーを務めており、The 1975のジョージ・ダニエル、ゲサフェルスタイン、ハドソン・モホーク、エル・グインチョ、そしてイージーファンことフィン・キーンといったプロデューサーが参加している。

A. G.のレーベルであるPCミュージックのサウンドをほうふつとさせる前衛的なハイパーポップ、エレクトロニックダンスミュージックが繰り広げられる本作は、2021年に亡くなったソフィーの喪失を巡る“So I”やチャーリーが生々しい感情を吐露した“I think about it all the time”などリリックにも注目だ。

なお新作のリリースにあわせて、過去のアルバムのアートワークが『BRAT』のような、低解像度のアルバムタイトルを配して背景が一色のみに統一されたシンプルなものに変更されている。これは『BRAT』のアートワークへ集まった批判に対して、ファンが女性アーティストを所有しているように思い込む女性蔑視的な感覚や、女性アーティストがアルバムのアートワークに自身の姿を写した写真を載せることを要請される状況への反意などを示しているようだ

チャーリーは、アートの分野でアイコン的な存在になり、過去10年間にわたって作品を通じてアンダーグラウンドとメインストリームをシームレスに行き来することでポピュラー音楽の景色を拡大してきたスーパースターだ。先駆的なキャリアの中で、多才なクリエイターとしての革新的なスタイルとアントレプレナーシップは評論家たちから賞賛を受けてきた。チャーリーの先見の明によってポップカルチャーはまた再構築されるだろうし、『BRAT』はまさにそのような作品だと言える。

 


RELEASE INFORMATION

CHARLI XCX 『BRAT』 Atlantic(2024)

リリース日:2024年6月7日(金)
配信リンク:https://CharliXCXjp.lnk.to/bratPu

TRACKLIST
1. 360
2. Club classics
3. Sympathy is a knife
4. I might say something stupid
5. Talk talk
6. Von dutch
7. Everything is romantic
8. Rewind
9. So I
10. Girl, so confusing
11. Apple
12. B2b
13. Mean girls

 

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