3年ぶりの5作目。ストリングスを背にして切々と歌う美しいスロウ“Hopes and Dreams”をはじめ、よりシンプルなプロダクションにより自身の歌と詞曲を主役に据えた意欲作だ。〈全編にわたって希望がコンセプト〉であり、〈自分のヴォーカルを真ん中に据えたレコードが作りたいと思った〉と本人が語る通りに、シンガー・ソングライターとしての成熟をめざした内容になっている。それらに加え、これまでの彼らしいメロウなサウンドも、緻密なジャズ・ファンク“Trust”やマイルドなAOR“Royal”、STUTSによるビートの上で甘やかに歌うネオ・ソウル“Celebrate”(日本盤のみ収録)などの逸曲で味わえる。