美しく激情の世界へと誘うハード&ヘヴィな佳曲群
selected by 土屋京輔
https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156749
ハード&ヘヴィなサウンドを軸とするアーティストの中から、それぞれの個性を自身の様式美において巧みに構築している楽曲をセレクト。特に惹きつけられているのがLIV MOONの“You Live in Me”。親愛なる誰かが次の世界へ旅立ってしまった悲しい経験を持つ人にはぜひ耳を傾けて欲しい屈指の名曲。lynch.の“REMAINS”は彼らの美学を象徴。首振りDollsの“みちづれ”は昭和歌謡を現代に映し出すマテリアル。日本という出自を確実に音楽的パーソナリティとして昇華したRYUJINの“Raijin and Fujin”はバンドの新たなスタートを宣言するもの。HAGANEの“天下五剣”も新章の始まりを高らかに告げる。
ヒリヒリする20曲
selected by つやちゃん
https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156677
メジャーからアンダーグラウンドまで、ヒリヒリと痺れる曲たちを集めました。音楽は当然あるもの、という弛緩した価値観ではなく、音楽にある種の緊張感を持って向きあっている作品ばかりです。結果的に、リズムやテクスチャやムードなど、何か一つは飛びぬけて尖っている曲が揃いました。音楽家の方々に、リスペクトを捧げます!
2024年上半期のSongbook
selected by 土佐有明
https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156717
月に15冊、修行僧のように本を読む生活もはや3年目。それだけに今回の企画、音楽とじっくり向き合うよい機会となりました。特に、アルバム単位でしか音楽を捉えなくなってからだいぶ経つので、楽曲単位でプレイリストをつくるのは新鮮でもあり、いろいろ発見がありました。順不同ですが、締め切り日に届いたCorneliusと折坂悠太の新譜はやはりずば抜けていましたね。音源ではないですが、君島大空(合奏形態)、カーネーション、world’s end girlfriendのライブも忘れ難いものがありました。新人では窓辺リカがイチオシ。2024年後半も、いい音楽に出逢えますように。
ブチギレのエネルギー
selected by 蜂須賀ちなみ
https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156676
怒りが旧時代的な感情とされるようになった世界が舞台の村田沙耶香の短編「変容」を年始に読んだこと、朝ドラ「虎に翼」を4月から毎朝観ていることが選曲に影響している気がします。価値観をアップデートすることと、自分の人格が無自覚に標準化されること。2つの境界の判定は困難だと実感する日々の中で、音や詞の〈動き〉にきらめきを感じた曲を選びました。どんな時代でも、自分の真意は偽らずにいたいですね。その上で様々な人が存在することを忘れずにいたい。2024年上半期の傑作といえば北村蕗のEP『500mm』ですが、他曲との接続が上手くいかず、今回は入れられなかったこともここに記しておきます。
歌声とトラックの両方に耳が喜ぶ夏
selected by 原田和典
https://music.tower.jp/playlist/detail/2000156636
ますます邦楽ボーカル楽曲の〈歌以外の音〉に関心が増すようになってきたなあ、と、自分の(ほんの少しであるかもしれないが)変化に気づいた半年間だった。歌もトラックも極上であればそれに越したことはないし、日本語の歌詞が個性的な肉声によってがっつり届けられて、楽器の音が立っていれば、聴き手の耳は喜び倍増に決まっている。そうした意味でこの10曲は私をとことん喜ばせた。